放射線治療が終了した。

全15回。

土日を除き、平日は毎日通った。

治療は台に乗ってじっとしている間に終わるし、体感時間は5分程度で、私は全然大変ではなかった。



副作用は、抗がん剤治療とは比べ物にならないほど少なかった。

首の辺りから胸、左の脇に放射線をあてたが、治療半分ほど経過したあたりから、食べ物を飲み込む際に少し痛みを感じるようになった。

ただ、食べ始めに感じる程度で、食事中ずっと痛いわけではないため、辛くはなかった。

一応内服薬(どろっとした液体)を出してもらい、たまに飲んではみたが、飲んでも飲まなくても変わりはないため、最近は飲んでいない。

この副作用は、治療が終了すると、悪化する因子が無くなるため、徐々に減っていくとのこと。

数週間程度で無くなる、と言われた気がする。

キムチやカレーのように辛いものや刺激物は、抗がん剤治療中からずっと食べないようにしていたが、もう少し落ち着いたら食べたい笑

皮膚も赤くはなったが、特にひどい痛みや痒みはないため、自分の保湿剤を塗って過ごしている。



腫瘍放射線科に通われている方の中には、のどにたくさんあてている方?もいて、痛くて物が飲み込めないと話されている方もいた。

やはりあてる場所と回数によっては副作用も酷いものになるようだ。

先生は、私に対して【若いから丈夫なのかな?】と笑っていた笑



放射線をあてる時に、正常な細胞に全くあてないということは不可能。

だが、私の場合は年齢的にも先が長いため、なるべく良い細胞にあてないように、放射線の先生が色々と考えてくださったようだ。

先生曰く、10年前と比べてもコンピューター自体がものすごく進歩しているため、放射線治療もより良いものになっている、とのこと。

頭を固定するためのお面を作ってから、治療開始までに1週間ほど空いた期間があったが、PCで腫瘍があったと思われる場所を計測するようで、その計測、準備に時間がかかるようだ。



去年の10月頃にしこりに気がついてから1年弱で、やっと全治療が終了した。

すっきりしたというよりは、今後の不安が少しずつ出てきて心配な心境ではあるが、まずはここまで順調に(抗がん剤の副作用はしんどかったけれども)やることを終えられたので、一安心したい。



診察については、主治医が体調不良で、このところ不在のため、代わりの先生が対応してくださった。

この先生もとても話しやすい優しい先生だった。

診断がついた際の写真を再度取り出し、細胞レベルで色々と見てくださった。

先生の経験で話をしてくれたが、ホジキンリンパ腫の細胞?の見た目や、限局期であること、また、腫瘍一つ一つの大きさからしても、悪い(治りづらい)ホジキンではなさそうとのこと。

【(現時点で)治ったと言っても良いんじゃないでしょうか。】と言ってくださった。

もちろんまだ安心はできない。

今後も3ヶ月に一度くらいの頻度で検査や診察があり、10年間何もなければ完治と言って良いでしょうとのことだった。



治療前から治療中も、胸の辺りがチクチクするのが気になっていた。

毎日ではないし、短時間ではあるが。

全く痛くないが疼く感じ。

これも先生に聞いたら心配する必要はないと。

また、インフルエンザ等のワクチンの接種はやって構わないと。

ただ、抗がん剤治療後の人は免疫力が少し抑えられているため(あえてそうなっているらしい)、ワクチンの感受性は低くはなっているようだ。



今後は1ヶ月後に造影MRIを撮り(PET-CTだと頭部が赤く写ってしまい、精査できないため、問題はないだろうけど、頭部の検査をするようだ)、その2ヶ月後くらいにPET-CTを撮る予定。



あと1ヶ月ほど、療養期間をいただいたので、仕事復帰まで筋トレし、体力をつけ、普段の日常にゆっくりと近づいていきたい。



病気になり、病院に通い詰める日々が続き、初めて知った感情が色々とある。

こんなにもたくさんの人たちが病気になり、治そうと努力しているんだと。

健康だった今までの自分は、どれほどのほほんとお気楽に過ごしていたのか。

でもその色々なことに気づかずに、のほほんと過ごせていた自分は、それはそれで幸せだったろうし。

感謝せねば。

私の周りでも、若くても病気になり、治すために頑張っている方がいる。

病気と戦う人皆が報われる世界であってほしい。

頑張ったその人その人に、いつか良いことがあってほしい。