使用する抗がん剤にもよるが、抗がん剤治療をすることによって、妊孕性の低下がみられる場合がある。

私は詳しく聞いていないため知識はないが、今後妊娠希望がある方には卵子の保存等の準備をすることができるとのこと。



自分の命は大事だけど、欲しい人からしたら子どもだって絶対あきらめたくないし、こんなの天秤にかけられるわけがない。

抗がん剤のおかげで生きられるから、開発してくれた人たちにも感謝だし、使える抗がん剤があることにも感謝だけど、使ったら子どもができにくくなるかもしれないなんて辛すぎる。

病気なんて、なりたくてなったわけじゃないし、持論だけど、病気になった理由なんかないと思うし、、、それなのに将来の希望を勝手に奪わないでよ、と思う。





*病気の記録とは違うけど*



私は今子どもがいるけど、2人とも、たぶん不妊治療をしなければ出会えなかったと思う。

不妊治療時代からずっと思ってるけど、子どもが生まれてくることは奇跡だ。

妊娠だって奇跡だし、お腹の中で無事に元気に育ってくれることだって奇跡だし、生まれてからも元気に育ってくれることだって奇跡。

奇跡の連続すぎる。



仕事や育児や病気がどんなに辛くても、時には彼らをどんなに憎たらしく思っても笑、息子と娘の一言に笑わされ、元気をもらい、生きる意味をもらい、、、幸せを感じさせてくれる。

生まれてきてくれたことに感謝しかない。



私は若い時に父を亡くした経験がある。

私とは関連のない癌で。

わかった時点で末期で、手術もできないし、使える抗がん剤なんてなかった。

当時の私は20代前半だったけど、それでも結構しんどかった。

悲しみはだいぶ引きずった。

毎日泣くから、ずっと箱ティッシュを抱えてた。

当たり前だけど、亡くなってしまったらもう一生話ができない、という辛さを知った。

結婚したことも、子どもが生まれたことも、お父さんは知らないまま亡くなっちゃった。

、、、だからといって父や私が可哀想なわけではなくて。

自分の幸せは自分が決めるものだからね。



今は私も自分の家庭を持って幸せだけど、父が亡くなってしまったことは、今後も一生悲しいし、寂しい。

「時が経てばね、、、。」って励ます人がいるけど、時が経ったってこの気持ちが1㎜も薄れることはない。

上手く言葉にできないけど、いなくなってしまった寂しさの中で生きるしかないから。

その生き方に慣れていくだけで。

今すぐにでも会いたいと思う。

それが大切な人を亡くしてわかったことかな。

もちろん、父は命の大切さをわからせるために亡くなったわけではない。

【亡くならなければ知れなかったこと】なんて、そもそも命懸けで教えてくれなくて良い。

ただ生きていてほしかった。



だから自分の子ども達を悲しませることだけはしたくない。

治す。