我が家のお父さんはちょっと変わっています。
と穏やかに書き始めれば、「あら、ちょっと変わってるのね」で済む話ですが、
それでは済まない逸話もいくつかあります。
小学校3年になった長男は、週1回英会話教室に通っています。
そこには家から少々遠く、車で送り迎えをしなくてはなりません。
普段は母の私が連れて行くのですが、その日、どうしても完成させなければならない仕事があり、お父さんに頼みました。
ところが、その日だけいつもの教室が使用できなかったため、少し離れた場所を借りるということでした。
朝から何度も
「今日は違う教室だよ。」
「いつもとは違うところだよ。」
と念を押して伝えていました。
人の話をスルーする人なので、何度も言わないと、もしくは紙に書いて渡さなければ、またもしくはメールで送っておかなければ、頭に入らないのです。
話がズレますが、お父さんには大事な話は口頭で伝えても伝わりません。
それどころか「聞いてない」「知らない」の一点張りで、まるでこちらが悪かったかのような気分にさせられます。
そのようなことが何度かあってから、私は紙に書いて渡す、家のホワイトボードに書く、を繰り返してきました。
それでも「知らない」「見てない」「俺のせいじゃない」と言い張るので、ここ数年はメールやメッセージを使って、またはスマホのカレンダー機能を使って、着実に伝えるようにしてきました。
そして、英会話教室の日。
送ってくれたのはいいのだけど、そのまま仕事の用事で出かけてしまったお父さん。
迎えの時間が迫ってきたので、変更になった教室へ向かいました。
しかし教室を終えた他の子供達はぞろぞろ出てきますが、うちの長男はいっこうに現れず。
中を覗き、先生に聞いてみると
「今日はお休みでは…」
との答え。
怖くなっていつもの場所に車を飛ばしていくと、教室の外の芝生で一人待っている長男が。
「寒かったよー」
と一言だけ。
その時私は、怒りとかあきれるとかそういう感情ではなく、お父さんに頼んでしまった自分に後悔の念が襲ってきて、涙がぼろぼろこぼれました。
頼んだ自分が悪い。
そういう感情を持つようになってしまいました。
その後、仕事を終えたお父さんにその日のことを伝えると
「あ、そうか。そう言ってた気もする。違ったか。」
詫びの言葉ひとつも持ち合わせていなかったのでした。
