またまた実家に滞在中。
この連休明けまで滞在予定。
プーが幸いしています。笑。
夕方、それもすっかり暮れた時間になると、
時々固定電話が鳴る。
すると、どんな遠い所にいようと、
どんなにのんびりしてようと、
おじじが受話器を取る。
「はい、もしもし」
決して名前はゆわない。
「○○さんはいらっしゃいますか?」
(おばばの名前)
「おりません」
「どちらにいらっしゃいますか?」
「遠い所に行ってます」
(殺しとる…)
機転のきく奴はここで、
「失礼しました」
と電話を切る。
機転のきかない奴は、
「いつお戻りになられますか?」
とくる。
「もう戻りません」
大抵はここらで終わる。
ここから先はもうね、ムカつくばかり。
「いつ頃ですか?」
「何でお前にそんな事言わんならんっ!」
ガチャン!(向こうから)
「先日お話させていただきました」
「いつですか?」
「一年ほど前です」
「おかしいなぁ、もう三年になるがなぁ」
ガチャン!(むこうから)
「あなたはどなたですか?」
「そういうあなたはどちらさんですか?」
ガチャン!(向こうから)
それでも根掘り葉掘り聞いてくる奴には、
「となりが交番だから、お巡りさん呼んでくるわ」
ガチャン!(向こうから)
「チーン」
ガチャン!(向こうから)
おばばが出ると株だの投資だのと、
おばばには理解不能な言葉を並べたてて、
巧みに色々誘い、
また聞き出そうとする。
今や固定電話はじじばば世帯には、
ただのムカつく機械に他ならない。
知った者からの連絡は全て携帯に入る。
それでもいざという時には大抵携帯が役立たずになるので、
外すわけにはいかない。
向こうは大抵静かな感じで、
大々的にかけまくってる感じはない。
個人がマンションかなんかの一室からかけまくってる感じ。
せやけど、
ほぼ向こうから切られるのんがムカつくなぁ。
あちらさんはもう次の電話に気持ちが向かってんだろう。
この会話はあちらさんの心にはカケラも残ってないんやろう。
カケラが残るような人は、
きっとこんな仕事は向いてない。
顔の見えないお仕事。
騙そうと、
つけこもう、丸め込もうという心しか見えないお仕事。
夕方から一体何時間、
そして何軒に電話してるんだろう。
あちらさんには何も残ってへんけど、
こちらさんにはムカつくばかり。
何だかなぁ。