
送り火の起源は諸説あるようですが,それが何百年にも渡って受け継がれているのは素晴らしいことですね.
東から西に向かって「大文字」「妙法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」の順に5分刻みで点火していくのですが,昔は連携がうまく取れておらずどこから点火されるかわからなかったそうです.
点火は各山の保存会の方々を中心に行っているそうで,5カ所それぞれで点火の仕方に個性がありました.ちなみに,舟形は特定の旧家だけが点火に携わるそう.
例えば,大文字は一斉に点火するのに対して,左大文字は筆順に点火し(左大文字では点火前に火のついた松を持った人が配置されるので,すでに「大」の字が浮かび上がっていました...キャスターの方も,まだ定刻になっていないのに点火したと勘違いしていました^^;),鳥居形は親火から火が移された松を持って一斉に走り,聖火台のような鉄製の器に突き立てていました.しかも鳥居形は火床の数が煩悩と同じ108カ所と最も多いうえ,足場の悪い急斜面を走らなければならないそうで,参加者の年齢によって点火する火床の持ち場が決まっているそうです.
また,舟形は西の極楽浄土を向いてることから,ご先祖様があの世に帰るための乗り物の形をしているという見方ができる一方,他の説もあり,舟形である理由は確定していないとのこと.
他にも,京都市では東側を左京区,西側を右京区と呼んでいますが,西側にあるのになんで「左」大文字なんだ?などなど,それぞれの形の意味や歴史も考えながら見ると,日本の古き良き信仰心により深く触れることができそうですね.