第74回大阪南句会  令和4年3月25日(金)                                                                           兼題 雛 木蓮 当季語 5句 

   兼題  雛 木蓮 当季雑詠 計5句

秋月投句

11 この雛も後期高齢おない年       秋月       3点

🌸生まれた歳に贈られた雛。(峰月) 

🌸この雛も私も同い年の後期高齢者長年、付き合ってきたものですね。(凜)

🌸産まれた年に飾ってくれたご両親、同じように年を重ねた。感慨深いものがある。元気にいれば皆、年を経る。(草径)

 

22 わけもなく雛をたたく赤子かな  秋月    3点

🌸🌸わけもなくおかしい・・・。赤ちゃんってわけもなく可愛いい。わけもなく特選に

しました。この発想、この表現とても新しいですね。(咲耶子★)

🌸雛の貌がじっと自分を見ているるように見えるんだろね。何だよ!って感じだね。(如尚)

 

34 寂聴しのぶはくれんの悶えかな  秋月    2点           

🌸🌸、「7・5・5」の調べと下五の「悶えかな」の選択が、寂聴の生涯を踏まえた上での

表現となっている。(光影子★) 

 

60 花菜漬もって帰れと手渡され    秋月       1 点         

🌸招かれた家のもてなしで花菜漬をほめたようだ。(光影子)

 

47 主なき屋敷の庭に紫木蓮  秋月

 

秋月平特選

八 雛飾ハイハイの児の歩き初む  須美

児の成長が嬉しい。喜びが溢れている句。

秋月平選

18 スニーカー遠回りして春の泥  ひろこ 

スニーカーが春の泥をつけても、喜びが感じられる。

28 古雛満載されて加太の海  如尚

淡路神社の本殿でお祓いを受けた人形を満載した白木の船が沖へ流される神事。

30 蒲公英の公園走るチワワかな

蒲公英もチワワもかわいく動いている。晴美

49 卒業式涙の母と子の笑顔   穂心

親は子の成長をみて苦労に涙し、子はそれほどでもなく喜んでいる。

52 紫木蓮空をはみ出す屋敷跡  如尚

「空をはみ出す」で頂いた。

                                                                     

高点句の方々は次のとおりです。おめでとうございます!

7点句   木蓮の鳥翔つ様に咲き初めり    峰月

5点句   沈みつつ肩寄せ流る紙の雛     草径

4点句   透きとほる雛の横笛戦火いま    晴美

 々    スニーカー遠回りして春の泥    ひろこ

 々    木蓮の道一列にランドセル     如尚

 

(投句者12名) 光影子 ひろこ 秋月 凜 峰月 須美 草径 

         正子 穂心 咲耶子 如尚 晴美 

 

次回の予定   4月22日(金)

兼  題    ぶらんこ、茶摘、当季雑詠(5句以内)

投句締め切り  4月15日(金)岡本まで