第40回 京滋句会一人吟行 結果発表   200420

京滋句会は吟行するのが主体になっているが、コロナ禍で集まることが出来ず、個人個人で吟行する方式になったらしい。偶々中村光影子さんに電話した折に、お誘いがあり特別参加させて戴きました。

 

5句投句

17 太陽系地球に土筆立ち上り   いわきり秋月  9点

・単に地球とせず、太陽系という言葉を使ったことが手柄だと思う。(和子)

井上和子さん特選有難うございました。(^o^

・大きなものと極小さいものとの取合せ。(峰月)

北村峰月さん特選有難うございました。(^o^

・広大なものを経由して、土筆に行き着く着想が素晴らしい・下五「立ち上り」の表記にも魅かれる。(光影子)

中村光影子様さん特選有難うございました。(^o^

・太陽系地球とはまたでかくて広い!!そこに小さくて細い土筆が健気にも頭をもたげ成長してゆく姿が面白いなと感じました。アンバランスな対比の妙とでもいうのでしょうか。(恵)

志波 恵さん特選有難うございました。(^o^

廣川孝彦さん有難うございました。(^o^

 

37 こころざし陽(よう)に向って蘖えよ  いわきり秋月 2点

・異常事態のこの春、乗り越えてゆくための励ましの句として受け止めた。「蘗よ」が力づよい。(由紀子)          

西川由紀子さん特選有難うございました。(^o^

 

27 こんにちは~笑顔ふりまくさくら草 いわきり秋月1点

河野お富士さん有難うございました。(^o^

 

46 吟行や思いのほかの花疲れ 1点

廣川孝彦さん有難うございました。(^o^

 

7 泣き居りし花吹雪人恋しかな 0点

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

選句

49  未来へと今年の桜散ってゆく   嶋本美千代

・コロナ禍で、人もきてくれず桜も不完全燃焼もまま散って行く。来年こそはいつものように、きてくれずるように期待を込めて散ってゆく(秋月)。 

       

21  花生ける手元迷わず春の菊  嶋本美千代

 

12  満開の花少年院の塀の内 廣川 孝彦

 

48  籠る日々春の鼓動の届く窓 中村光影子

 

16  木の芽ぶく老舗ホテルの高き窓 志波 恵

 

24  揚雲雀つられ畦道踏み外す 西川由紀子

 

 

                              

今月の高得点句

1位 9点 太陽系地球に土筆立ち上り  いわきり秋月

2位 7点  飛花落花明智が領の山桜   北村 峰月

3位 5点 満開の花少年院の塀の内   廣川 孝彦

4位 4点 長閑しや大きく曲がる川一本 河野お富士

 ◆ 天地人の表現をしよう思いました。結局人は入れなくて、大きい物と小さいい物の対比にしました。

特別参加して、目新しい感覚で選んで戴いたのでしょう。有難うございました。

 

参加者

廣川孝彦、ほなが穂心、河野お富士、西川由紀子、北村峰月、

大塚美智子、嶋本美千代、志波恵、いわきり秋月、中村光影子

(出句者・10名 計49句) 

 

 最後まで読んで戴いて有難うございました。(^o^