小児科で働く場合、看護師が対応する相手は子どもなので、コミュニケーション方法に注意しなければなりません。大人を相手にするような言葉遣いをすると、子どもに心を開いてもらえない可能性があるので、同じ目線に立ち、親しみやすいような口調や言葉遣いを意識しましょう。

子どもは警戒心が薄れたら、普通にコミュニケーションが取れるようになるので、体の状態も聞き出しやすくなります。ただし、恥ずかしがって、なかなか口を開けない子どももいるので、そんな時は、笑顔で辛抱強く向き合うようにしましょう。

それから、小さい子どもは親がいないと不安がって、何を言っても黙ってしまったり、泣き出してしまうケースも少なくないようです。しかも、小児科に来院する子どもは、体に何らかの不調を抱えているので、それが精神面を不安定にさせていることもあります。

とはいえ、口を開くのをただ待っているだけでは治療が行えないので、病状のことだけではなく、好きなアニメや両親のことなど、全く関係のない話を振って、反応をみることも大切です。少しずつでも会話ができるようになると。体の状態を聞き出すこともできるかもしれません。

そして、もう一つ重要なのが、付き添う親ともきちんとコミュニケーションを図ることです。親の中には、医師や看護師に任せっきりというスタンスで来院する方もいますが、具合が悪くなるまでに至った経緯は大切な情報です。

「何を食べたのか」「どこに出掛けたのか」「いつ頃から不調を感じたのか」などをヒアリングし、感染症が疑われる場合は、周囲の状況も確認しましょう。小児科で適切なケアをするためには、子どもと親の双方から状況を聞き出し、それぞれをトータル的に判断することが大切です。

これらのことをより詳細に記したWEBサイトもあるので、そのようなところからも情報を収集しておくといざという時役立ちます。