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感染廃病院調査報告書
7月15日に「病棟2」に入れるようになった。
今回は「病棟2」についての調査報告である。
ここを調査中、一枚の写真を発見した。
床に「闘病日記」と書かれたノートを発見。
昭和60年6月12日
大腸ガンで入院して半年。最新の抗がん剤治療で体が良くなってきた。
順調に回復しているので、家族みんなの笑顔も戻ってきて嬉しい。
息子2人は東京に上京して、なかなか見舞いに来れないが、妻は毎日見舞いに来て世話をしてくれる。
情けなく申し訳ないと思っているが、この調子で回復し、退院できたら家族みんなに恩返しをしたい。
この回復力なら退院も近いかもしれない。
昭和60年6月13日
同じ病室の○○さんが奇声をあげ大暴れした。
同じ病室の患者を殴り倒して足蹴にしたり、しまいには押し倒して首に噛みついた。取り押さえに来た看護婦さんも足に噛みつかれた。
○○さんはとにかく異常で、肌は深い紫色。目は焦点が合っておらず、何となく理性を失っていた様子だった。○○さんは他の病室に移された。何か精密検査するのだろう。
そういえば、以前も別の病室でもあったな。何かあるのかな?
昭和60年6月15日
私の体調が急変。体が凄くだるく、なんだか体がかゆい。
主治医が来てくれたが、○○さんの症状に似ているとのこと。
明日精密検査で別の病室へ移ることになった。
みんなすまない・・・。ここまで回復してきたのに、また悪化してしまった。
でも頑張るからな。すぐ退院すてみせるぞ。
この日から日記は書かれていない。
「看護婦の日記」「薬剤師の日記」そして「ガン患者の日記」
どれもある薬を打たれてから事件が起こっていることが書かれてある。
なんとなく事件が見えてきたが、まだまだ漠然としている。
この廃病院でいったい何があったのか?
随時調査内容を報告します。
『感染廃病院⑤』はこちらから。
http://ameblo.jp/w650-1004/entry-12050944743.html
では次回。