今どき「バカ息子」というと、ほとんどの人が思い浮かべるのが、
そうあの人、岸田総理の息子だろう。

今回は官邸内で昨年末の忘年会時の「組閣ごっこ」画像が
文春砲で流出してしまった。

官邸の玄関ホールにある赤じゅうたんが敷かれた西階段での私的撮影は
今回が初めてではない。

2015年には安倍元首相が音楽プロデューサー・秋元康氏や
幻冬舎社長・見城徹氏、ネクシィーズの近藤太香巳社長、
GMOインターネットの熊谷正寿社長、損得舎の佐藤尊徳社長といった
「アベ友」5人を秘密裏に公邸に招き、西階段で安倍総理を中心に
5人が囲んで撮影した「組閣ごっこ」写真が流出しフライデーに報じられている。

ということは、リア充政治家の思い出づくり症候群の象徴が「西階段」で、
そこは権勢を誇れるインスタ映えする撮影スポットでもあり、
ここでの流出されていない画像は相当あるのかもね。

 

なので笑太郎くんもそこで撮影したのだろう。


笑太郎くんが最初に国民から大ヒンシュクを買ったのは、今年1月。

首相とともにフランスや英国を訪問し、秘書官でありながら父の威光を笠に
高慢な態度で現地大使館の公用車で観光したり土産購入をしていたと
週刊新潮が報じた。

父は総理であり、うぬぼれて理性を失っているのはあるだろうけど、
頭に日の丸の鉢巻きをして官邸や国会議事堂の千代田区永田町界わいを
ストリーキングしたり、ピンポンダッシュして逃げ去るとか、
日本共産党本部に「寿司30人前」とかのウソ注文をするとか、
国家機密を中国に流してしまうとか、
日本は核はないけど、核のボタンを押してしまうとか…、
彼は非常識ではあってもそこまでイカれポンチではない。

彼は慶応大学法学部政治学科を卒業し、
三井物産を経由して父の公設秘書になり、現在は政務秘書官になっている。

それらは父の威光は多少あったのかもしれないが、
高校は広島県の中高一貫、偏差値70の私学の進学校(修道高校)を
卒業しているのだからパープーでは有り得ない。
クイズ「東大王」に出演してもそこそこ解答できる頭脳なのだ。

近年、飲食店やコンビニのアルバイトが食材などで
不衛生な悪ふざけ動画が問題視されるが、
笑太郎くんはこういった幼稚なウケ狙い的バイトテロでもない。

私が若い頃は携帯電話はもちろん、ポケベルさえも無い昭和時代だったが、
パソコンや携帯電話、スマホなど、生まれた頃から当たり前のように
ネット環境が身近にあった現在のZ世代にとっては、
SNSへの投稿に対するハードルは低いものと思われる。
私はスマホではSNSは利用しない、というより出来ない。

LINEも沖縄在住時は長女が設定して私でも一時期使えたが、
三重県に越してから「WIFI」がどうたらこうたらとかで使えなくなり、
携帯SHOPではなぜだかLINEの対応してくれず使用不能に至っている。

動画や音楽だってスマホでは視聴せずパソコンでしか視聴しない。

昔、携帯電話の操作に不慣れな頃に
データ量だかわからないけど高額請求が社会問題視されたことがあり、
通信量とかギガとかSHOPの丁寧な説明にも私の知能では理解できず、
恥ずかしい話だが、脅えて通話やメールだけしか出来なくなっているのだ。

その逆に、Z世代はネット社会に慣れ過ぎていて
「不特定多数に見られている」という意識が薄くなりがち。

ネットが身近でありすぎるがゆえに、リスクを知ることもなく
気軽にSNSを利用しているのも流出の一因と思われる。

笑太郎くん本人は「悪いことをした」という意識はおそらく薄く、
忘年会画像も参加者だけの秘密にしていなかったのが流出の原因だと思う。

この意識の希薄さはまたいつか官邸テロを引き起こすに違いない。
さて、次のトラブルは何かな?


笑太郎くん問題が表ざたになったのは2回だが、
彼は32歳なのに本人からの直接の会見は一切無いし、もちろん謝罪もない。

本人に成り代わって父親が弁明、謝罪をし彼の更迭はしないらしい。
これが他の閣僚の息子だったら総理はどういう扱いをするのだろう?

政務秘書官の役割は総理である父を支える立場なのに、
トコトン足を引っ張っている有害無能ぶりだが、総理は自宅で息子に
「こんなことしちゃダメでしょ!バレないように出来ないの?」
と叱るだけでお終いなんだと。


総理大臣秘書官は現在8人いる。
毎朝、官邸に入る岸田総理の後にカバンを持って
ゾロゾロ歩いている人たちが秘書官たち。

8人のうち2人が政務秘書官で6人が事務秘書官。

事務次官は見た目はさえないおっさんたちだが
各省庁から派遣されたエリート、エキスパートばかりで、
財務2人、外務1人、経産1人、防衛1人、警察1人で構成され、
彼らは朝から晩までコバンザメのように総理に付きっきりで支えているが、
「官邸の心臓部」を支える秘書官を見れば
官邸の「性格」がある程度わかると言われている。

政務秘書官2人のうち筆頭格が嶋田隆・元経済産業事務次官、
もう1人が笑太郎くん…。

4月の全国統一地方選挙で、彼は総理の名代として
候補者と共に支援者を回っていたというが、
まさか各地の大名観光旅行じゃないよね?

総理は長男の彼に政務秘書官として政権運営の最前線で経験を積ませ、
将来の自らの後継として育てる考えのようだが、世襲問題ももちろん問題だけど、
それ以前に彼は人間的に国会議員たる資質があるの?
(国会議員といってもパパ活くんや居眠りくん、旧N党など粗大ゴミも多いけどね)

今年1月のパリ・ロンドンでの公用車利用の観光や今回の「組閣ごっこ」では
本人が会見せず、父が代弁した。

おそらく、保育園や小中学校、高校大学時代も含め、
身の回りのことなど両親がなんでもかんでもやってあげたり
必要以上に甘やかしたりしたことが日常化、
いつしか岸田家ではそれが当たり前になっているのだと思う。

彼は自立心が芽生えないまま32歳になり、それでも
「いざという時は親が何とかしてくれる」
「やってもらって当たり前」
という甘さが抜けずに、
年老いた親のスネをいつまでもかじり続けるタイプなんじゃないかな?

「クイズ!ヘキサゴンⅡ」でおバカタレントとして大ブレイクした
元「羞恥心」のメンバー野久保直樹、覚えている人も多いはず。

紳助が反社との関係が問題視され始めた頃、何かのインタビューで彼は
「ボクはスターの階段を確実に一歩一歩登っている…」
と答えたことがあった。

紳助ファミリーであり、ワタナベエンターテインメント所属だったから
彼はチヤホヤされていただけなのに
「自身の実力や置かれた立ち位置とか何もわかってないんだな」
と思っていたら、彼は薄給が理由でワタナベを一方的に辞めて独立し、
ほどなくして紳助が芸能界から引退したことで、
野久保は芸能界から一気に干されてしまった。

笑太郎くんにも何だかそういう危うさを感じてしまうのだ。


親の過保護は子どもの自制心が弱まってしまう可能性がある。

「子どもの願いを叶えてあげたい」
のは親心だが、度が過ぎると逆効果になるのだ。

おもちゃ売り場でギャーギャー騒ぐ子どもへの親の対応を考えると、 
「毅然とした態度で絶対買わないという態度を示す」
のが正解と思うが、

親は子どもがダダをこねる前、
「今日は買わないよ」
と言い聞かせているはずだ。

一度「ダメ」と言ったらそれを非情であってもとことん貫く。
「ダメなものはダメ。例外は無い」
ということを子どもに伝えないといけない。

子どもがどんなに泣き叫ぼうが、寝転がって床の掃除をしようが
周りの嘲笑の目を気にしてどんなに恥ずかしかろうが、
「じゃぁ、今日だけだよ」
なんて根負けして言ってしまうと、子どもは
「あ、ダダこねちゃえばいいんだ」
とずる賢く学習してしまう。

 

子育ては時には子どもとの格闘技であるべきなのだ。

願望や欲求は、時には我がままや自分勝手な行動につながるが、
要求すべてを受け入れてばかりでは、
子どもは健全な欲求と我がままの違いがわからなくなってしまう。

子どもが自分の思い通りにいかないことに直面すると、
自制心が鍛えられていればセルフコントロールが出来るが、
過保護な環境に育つと自制が難しくなる。

自制心は自分を守る力の1つだから、
子どもは甘やかしたほうがラクな時もあるが、適切な対応を心がけたい。
これは愛犬や愛猫のしつけにもつながることだと思う。

心理学でいう「resilience(レジリエンス)」は、
困難で脅威を与える状況にもかかわらず、
うまく適応する過程や能力、適応の結果のことで
「精神的回復力」とも訳されるが、
子どもが過保護な環境にいると困難や失敗を迎える前に親が助けてくれるため、
回復力が身に付かずに身体だけが成長してしまう。

子どもは親の管理下にある間は困難を感じずに過ごせていても、
社会には多くの困難や失敗が待ち受けている。

幼いうちから、小さな失敗を繰り返していれば自然と回復力が身につくはずだが、
いい年こいて大人になってから、初めて挫折を味わった時のショックは
計り知れないはず。

ホントかどうかわからないけど、
「ライオンは子を崖から谷底へ落とし、這い上がってきた子供だけを育てる」
ということわざ?がある。

これは
「可愛い子どもにはあえて試練を与えなさい」
という発想からで、
「目標を達成する喜びや生きていることに感謝する」
ということを教える意味なんだと思う。

食べ物のない谷底に落とされた子どもは、生きることに一生懸命になり
崖を登らなければエサもなく生きることさえ出来ない。

「成功をするためには諦めずに試練を乗り越えることだ」
という教えで、
「可愛い子には旅をさせよ」
我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかすことをせず、
世の中の辛さや苦しみを経験させたほうが良い、ということなんだけど、
総理はこれを知ってるのかな?

32歳の子どもにも
「異次元の過保護」
をするような人が総理では、

日本の未来も暗雲が漂うのはある意味当然かもね。