吉田松陰が入牢していた江戸最大の牢屋敷「伝馬町牢屋敷」は多い時で1000人近い罪人が拘留されていたらしい。

 

町民や無宿の荒くれ者を押し込める獄舎、大牢や無宿牢では罪状などにより牢名主を中心に牢内ではカースト制が敷かれていた。

私は時代劇映画やドラマの観すぎかもね。

そういえば祖母は「暴れんぼう(=暴れん坊将軍)」が大好きだったな。

 

「あしたのジョー」でもジョーが少年鑑別所に送られた時に、ボスとして君臨していた巨漢の男・マンモス西は牢名主といえるはず。

 

牢内では新入りが他の囚人に「かわいがり」と称するリンチが行われていた(らしい)。

 

演芸バラエティ番組「笑点」の座布団積み重ねのルーツは「牢名主の畳」という説もある。

でもこれは故・立川談志が語った話なので真偽は不明。

 

田舎では何代も住み続けている定住者の地位が高く、移住者は「新参者」と呼ばれ、最下級扱い。

まあ、これはしょうがないよね。

 

地元で生まれ育ち、進学や就職、結婚とかで都会とか他地域に住み、諸事情で田舎に戻って来た人もいる。

私は古里に戻っていたのでこのパターン。

この出戻り組でも田舎では新参者より少しマシの扱いの差別社会。

 

田舎の非常識なジャイアン的オレ様の古株は、さしずめ牢名主。

 

牢屋敷の「かわいがり」のような伝統や風習が田舎にはある。

田舎特有の排他的で偏見の色眼鏡の監視社会。

 

「壁に耳あり障子に目あり」

よそ様の家庭事情を覗いてウワサ話を拡散するくせに、自分がウワサされることを恐れ、目立つことはしない。

多くは体裁や体面を重視して好感度ポイントを上げることに必死。

そういう生き方って楽しい?

 

帰省して3年目の私でも、いまだに

「なぜ戻って来たのか?」

「いつまで住むのか?」

と聞いてくる人がいる。

 

悪意を持ってウワサを流そうとしているのが分かるから受け流しているけど、めんどくさい。

 

孫の春休みに

「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」

を名古屋で観た。

 

「誰もがパーフェクトになれる」という空に浮かぶ理想郷パラダピアが映画の舞台。

 

のび太はここで「パーフェクト小学生」を目指すが、ジャイアン、スネ夫、しずかがパーフェクトになっていく中、のび太だけはいつもの「のび太」のまま。

 

のび太は「ダメ小学生」と言われるが、のび太には友達を助けたいという優しさと強さがある。

その「らしさ」を失わないのび太が友達や人々を救う、というSTORY。

 

「ありのままの自分」

自然体で飾らず、自分の個性に磨きをかけて田舎で生きていけばいいんだってことを「ドラえもん」の映画から学んだ。