年末に圧迫骨折で体が全然動かせなくなった

東海大学病院で2か月ほど見てもらったが

交通に便利な近くの整形外科に通う事になった。

そこで「布製コルセットは柔らかすぎるから

固いプラスチック製にしましょう」と言われ

その通りにしたら、最初は痛がっていたが

今は自由に動き回れるようになって

杖さえ忘れてくるようになった。

 

骨を固めるために腰のあたりの左右に

週ごとに交代で注射を打つことになっている。

今日金曜日がその日だった。

 

じいちゃんの整形外科の順番を取るために

診察券を整形外科クリニックに置きに行く

いつもより早めに来たのでまだ車は半分くらいだ。

この広い駐車場に車が満車になるのだから

大盛況だなと思う。

 

診察券をカードboxに入れる

中をのぞいて見るといつもと違うなと思う

まだ取り出していないのか前の人のカードが

山積みになっている。

 

順番カードを見て驚く。

60人掛けるのにマスが埋め尽くされている。

早めに来たのにこれだ。

枠外に書いた。

 

とりあえず僕の役目はこれで済んだと医院を出ようとすると

いつもに比べ張り紙が多いような気がして

玄関の張り紙を読んでみる。

 

院長骨折のため明日からほかの医師が代診しますという事だった。

息子さんと思われる同姓の医師の名前が書いてある。

 

今日については先生は来ているが

脊椎圧迫骨折のため診察ができません。

リハビリお薬の処方のみになりますという事だ。

じいちゃんと同じ病気だ。

 

帰ってじいちゃんに事情を話す。

しかし、週1回の注射を打ちたいのはやまやまだ。

そのお陰もあるのか今はみんなが驚くほどの回復ぶりだ。

「とにかく行ってみる」という事だった。

 

夕方帰って来てじいちゃんに「どうだった?」と聞いてみる。

先生に注射は打ってもらったそうだ。

そうか。それはよかった」という事だったが、その時先生に

「私もあなたのようなコルセット作ります」と

言われたそうだ。

 

妹おばちゃんが二人でじいちゃんの回復ぶりについて

「栄養あるもん気を付けて食べさせているもん」とか

じいちゃんの回復ぶりが何のおかげだという話をしていた。

口に出しては言わなかったがそれは違うなと思った。

 

どうしてこんなになっちまったんだ」と弱気になるたびに

僕が「こんなになっても回復するんだって気持ちを強く持って

本当に回復すればみんなびっくりするぜ。それを見て

自分も圧迫骨折で動けなくなっちゃったけど

○○さんちゃんと回復したよなと

見本になるくらいになってくれよ」と励まし続けたから

それがじいちゃんの闘争心に火をつけたと思う。

 

整形外科の先生も圧迫骨折で痛いながらも

じいちゃんの回復ぶりを見て

この人の注射だけは打っておきたいと思ったかもだ。