10時50分きんぎょのアカベーに餌をやろうとしたら
水面に不自然に体をねじって動かなくなっていた。
嘘嘘!と思ったが現実だ。
エアーポンプからあぶくが出ていない。
どうしたことだ。
まだ生きられたのに酸欠で死んでしまった。
なぜ空気が出なくなった?
息子君が夏祭りでもらってきた4匹のうちの最後の1匹だった。
10年近く生きて長生きだったよな。
いつかはこういう日が来るとわかっていたが
それがこんな幕切れだったとは情けない
僕の不注意で死なせてしまった。
エアーポンプは2か所空気の吹き出し口がある。
その片方からは勢いよく空気が出ていた。
しかし小さい水槽に2つも必要ないだろうと
一つしか使っていなかった。
急いで空気の出るパイプをつないでみたが
これでアカベーが動き出すなんて事はないよな。
きょうはお通夜だ。
明日の朝奇跡的に動き回っている事を祈って。
ばあちゃんがアカベーの水槽が汚れていると
きれいにしてやれとうるさかったよな。
息子君にもこのことを伝える。
すぐにアカベーの様子を見に来た。
エアーポンプを戻したら生き返ったりしないかな
思う事は一緒だ。
何かで弱って衰弱して死んでいくのを
そっと見守ってやるんだと思っていたけど
とても情けない幕切れだった。
苦しかったろうな。
たった一匹の小さな金魚の死に
こんなに落ち込むなんて
小さな金魚がやってきたときには想像できなかったね。
僕と息子君の生活に潤いを与えてくれて
ありがとう。
僕は一生懸命君の面倒を見たんだよ。