オニイチャン、これオネガイネ
いつものオバサンがやってくる
郵パックでソーセージを送りたいという。
日本語が書けないから
いつも送付伝票は僕が書いてやる
で、今回もって来たものは何かな?とみてみると
作ったばかりのソーセージで明日の朝冷えたら
郵パックが引き取りに来るまでうちの冷蔵庫で
冷やしてほしいという。
「引取が来たらそのままでいいから送ってください」
そういう話だった。
「保冷出送らなくていいの?」と言うと「ダイジョウブ」だって
兎に角言われた通りにする。
ソーセージの発送はすでに何回か同様にして送ったことがある。
しかしこの暑さだ。
朝すぐに冷蔵庫に入れてくれと言っているのに
この暑さの中で大丈夫と思えない
次の朝ゆうパックの人が引き取りに来てくれた。
言われた通り冷やしたソーセージを彼に渡す。
するとゆうパックの彼は「冷さなくていいの?」と聞いてきた
大丈夫かなと困惑気味だ。
いつもそうなんだよなと思う。
お国はこのくらいの事気にしないのかもしれないけど
日本人はそうはいかない
僕は「依頼された方がそう言っているので」
と答えたが諦めて「保冷にしてください」とお願いする。
東南アジアではこのくらいの暑さどうにかなるかもしれないけど
ここは日本だし何か事故があったらどうするんだ?
事はみんなの信用にかかわる。
うちもこんな生ものを通常発送で引き受けた責任があるし
郵パックさんにもソーセージを炎天下で送り届けたということになり
こちらが頼んだからそうしたのだが無用なトラブルに巻き込まれかねない。
まったくこういう物を持ってこられると困るんだな。
まあ、普通のコンビニでは発送できないからうちに持ってくるんだね。
便利に使ってもらって構わないんだけど
余計にかかったお金は今度来たら彼女に請求する事にしよう。
それから生ものを送る時は今度から保冷料金を請求する。
ひと月ほどたって昨日彼女が「タマゴナイ?」とやってきた。
そこでゆうパックの件を説明する。
炎天下でソーセージを普通に送るとみんな心配だから
保冷発送にしましたと訳を言う。
「イイヨ、イイヨ、ダイジョーブ」
快く差額の310円払ってもらった。
時々お礼にって職場で作ったおいしいお菓子を持って来てくれるけどね。