ヨークフーズに携帯を忘れてきちゃった

シンママの彼女が言っていた。

忙しいので取りに行くことができないというので

僕が気を利かせて取ってきてあげることにした。

 

ヨークフーズのサービスカウンターに電話して

前もって取りに行くことを言っておいて

スマフォの特徴も話しておいたのだが

いざ引き取る時になって

もう一つ僕が引きとる資格があるかが問題になる

 

スマフォはもともと僕が使わなくなったものを

上げたものだから僕の情報が入ってないかなと

スマフォの中を覗こうとした。

 

しかしピンコードが必要なロックの画面になってしまったので

どうしようと焦った。

しかし元は僕の物だったのでピンコードは僕が使ってるやつかな

そう思って入れてみるとビンゴだった。

 

そして中の情報で僕の形跡を探そうと思ったが

何処を見ればよいかすぐには浮かんでこない。

あっそうか

サービスカウンターの彼女に

ピンコード一発で入りましたよね

これ元は僕の携帯で彼女に上げたものだからですと言って

信じてもらった。

 

住所を書いて免許証で確認ののちに渡してもらった。

 

そして帰る時

1時間以内なら特にたくさん買わなくても

出庫は自由ですという事だった。

ただし精算機にお車のナンバーを入力していただきますという。

少し買い物をしたがそのレシートもなくしてしまった。

 

まあ1時間以内なら無料という事なんだから

早く出ようと精算機に自分車のナンバーを入力した。

すると2枚の写真が映し出された。

両方とも軽自動車で同じような白い車だ

 

「出庫するあなたの車を選んでください」という。

選ばれた車が来たところで遮断機を上げるのだ。

カメラが不具合で僕の車を2回撮ってしまったんだなと思って

どっちもいいやと適当に左側を選んだ。

 

駐車場から早く出ないとなと自分の車を探す。

すると僕の車と同じナンバーの車が目に入った。

車体も白でそっくりだ。

唯一違うのがナンバーの前のひらがなだ。

 

二枚の写真が出てきた意味が分かった。

 

こんなことってあるかよと自分の浅はかさを呪った

どっちの車を選んだだろう?

とにかく出ないと。止められるのは1時間だ。

恐る恐る駐車場の出口のサインに従って進む。

 

前の車が遮断機を開いた。

このまま前の車にピッタリくっついて出てしまいたいような

誘惑にかられた。

しかし考えているうちに遮断機はカシャッと閉じてしまった。

 

恐る恐る車を進めると

遮断機は何の迷いもなくサッと上がった。

よかったあと思いながら通過する。 

 

彼女に親切なところを見せようとしていい気になっているので

神様が僕にいたずらしたんだね。