日系のフジモリさんが大統領になったから
日本はペルーに対して好印象を持っていて
ペルーから出稼ぎ労働者を大勢入国させていた。
その中に明らかに日本の血筋じゃない彼も
いた。
本人に教えてもらったところによると
彼は国で戦闘機パイロットだったという。
戦闘機部隊のリーダーで
ゲリラ掃討作戦の指揮を執っていた。
そのためゲリラに狙われることになり
アメリカに亡命したという。
しかし国からもらう給料が安すぎるため
国に残してきた家族の生活が立ちいかなくなる。
そこでアメリカから日本に出稼ぎに来ることに
なったのだそうだ。
フジモリさんがゲリラとの闘いを始めなければ
あの時の出会いもなかったなと思う。
フォークランド紛争でイギリスの戦艦を
エグゾゼミサイルで撃沈したのは
友達なのだそうだ。
とにかく面白い人だった。
帰国した後僕を呼んでくれたから
言葉に甘えてペルーを案内してもらった。
ホテルでなく一般庶民の
彼らのお宅に寝泊まりさせてもらったが
いい思い出だ。
日本と違い本当に日常の生活は不便だった。
片言のスペイン語で苦労したね。
日本に出稼ぎに行ったけど
帰国して自分は逮捕されたんだって言ってたっけ
亡命はアメリカにすることだけが認められていて
日本に出稼ぎに出ることはエスカペなんだそうだ
エスケイプ逃亡だ。
でも、事情が事情だけに
奥さんが運動して釈放されたそうだ。
アエロペルーでフライトアテンダントをやっていた
しっかり者の綺麗な奥さんだった。
新型コロナが世界を一変させる20年も前の話で
彼は太っていたから今生きているかどうかわからないな。
おびただしい死者の数だったし
ペルーは衛生事情がそんなにいいとは言えないだろうから。