マンションの管理会社の

うちの担当の女性社員さんから電話がある。

何の話だろうと聞いて見ると

マンションの鉄階段の途中に

スズメバチが巣を作ったという。

市の方に連絡して業者を紹介してもらって

撤去してくださいという。

 

これは困った

昔マンションの垣根の木に

アシナガバチが巣を作って

刺されたオジサンが

怒鳴り込んできたことがある。

スズメバチじゃただ事ではない

 

見に行くとマンションの外の鉄階段の

4階踊り場の下3階天井の

鉄の梁に隠れて見えにくい所に

人の頭の半分ぐらいの大きさの

不気味な渦巻き模様の

見るからにスズメバチの巣だという

塊がしっかりぶら下がっている。

 

こんな事でまた余計な金がかかるのか?

でも仕方がないなと覚悟を決めた

じいちゃんには黙ってやる事にした。

妹おばちゃんにも連絡する。

「お父さんに言うとまた自分で取ると言い出すから

黙ってやるよ」というと「私もそう思う」と言った

 

甲状腺がんで輸血を受けていて

体が依然と違うと言っていても

聞けば闘志がわいてくるかもしれない

こんな状態で刺されたら大変だ。

相続対策でやったことが期間満了前に

お陀仏になるとみんな無駄になるという。

 

先に書いたアシナガバチの巣は

長袖長ズボンに軍手を付けて

頭からビニール袋をかぶってじいちゃんが

あっという間にもぎ取って

ビニール袋に処理してしまったのだ。

市役所に電話すると生活課に繋いでくれた。

 

聞いて見ると

巣の撤去には基本的には

お金は市が負担してくれるという。

但し通常費用を越えて

巣が撤去の難しい所にあるとかいう事で

予想外に費用が掛かる時はその分の

負担を.お願いしますという事だった。

 

ハチの巣撤去のプロフェッショナルが来た。

普通のオジサン一人だけだ。防護服を着て

先にノズルの付いた長い棒から出たチューブに

薬剤のボンベをつないだ。

 

3階だから高所作業になっていくらか負担かと

思ったらこんなの普通ですと言う話だ。

 

本当に助かった。

 

しかし常々不思議に思う事は

蜂の体は黄色と黒の縞々で

触ると危険だよという警告色が

自然に備わっているという事だ

 

動物にだって

黄色と黒に縞々は危険だと決まっている。

トラさんだ。

 

駐車場の車が出入りするステップにも

トラ柄を付けておいた。

こうしとけば少しは安心。

 

トラ柄のネコを見かけたことが無いのも不思議。

本当に自由な色彩の毛皮を身にまとっているのに

どうしてトラ柄はいない?