昔中学校の美術のときに作った作品が
掃除をしていたら出て来た
もう捨てる時かな。
三代に渡って役に立った。
妹おばちゃんが中学校で
提出期限に間に合わなかった時
これを持って行けと渡してやった
無事提出できて戻って来たその作品を見て
一つ新たな筋が加わっていたのが
少し腹が立ったが
彼女の作品なのだから
もういいやと思った
そして年月が過ぎて
息子くんだ。
やっぱり同じ課題が出ていたのだが
提出できなさそうだった。
有無を言わずにこれを持って行け
難無きを得た。
あの時の彫塑の課題というのは
固い素材に手を加えることで
柔らかさの表現をするというものだった
大学で刑法の勉強をしている時に
今は弁護士になって活躍している友人が
僕に可塑性という言葉の意味を聞いてきたことがあった
昔美術の授業で彫塑をやったことがあり
物体に手を加えて造形するという事を知っていたから
傷つきやすさだろとすぐに答えたら
あまりに簡単にもらった回答に
有名私立高校出身の彼がしばらく信じられなかったみたいで
あれからしばらくして君の言ったことは正しかったと
謝って来たのを覚えている(笑)
置いておけば息子くんの子供がまた
使えるかな
息子くんちゃんと人生のレールを見つけて
僕にもお孫ちゃんの姿を拝ませてくれたらいいんだが。