今日は風が強いな。
紫色のポーチの事で頭がいっぱいで
Duolingoなんか見たくもなかった。
今日は段ボールを軽トラに積まなきゃいけなかった。
そのうちにDuolingoからマリーさんが僕を追い抜いたと
連絡が来る。
僕は3位に転落だ。
4位との差は1000XP近くあるから3位の地位は安泰だろう。
でも、あーあ、ポーチが無くなっちゃったから
やる気も起きない。
リサイクル工場に持って行く段ボール
いつもは積み方がダメだと喧嘩をしながら積むのだが
じいちゃんが家でゆっくりしているので丁寧に積めている。
積み終わりそうなところで箱に入った 本の束と紙の束の箱を見つけた。
積みそこなったな。とにかく全部積んでしまおう。
最初から分かっていればちゃんと場所を作って積んだのに
あとから見つかったから山と積んだ段ボールの上に
ちょこんと乗せるだけになった。
荷物が崩れないようにしっかりロープで固定する。
荷物が荷物だけに散乱したら大変な事になる。
南京結びで緩まないようにと思い切り閉めたら
あとから見つかった箱の一つが山から落ちた。
中には未使用のカシオのレジスターのレシート用紙が
たくさん入っていた。
もうレジは東芝製に変えたから使えないんだ。
あってもゴミだ。
しかし、それを見たじいちゃんの怒りようったら
どうしてこんな事するんだと僕に怒鳴った。
これは妹おばちゃんのせいだなと思った僕は
俺じゃない。誰かのせいだろ!という。
中にはレシート用紙をじいちゃんに分からないように
捨てるためにカモフラージュするための
紙切れがいっぱい詰まっていた。
折からの強風で散乱する。
じいちゃんと二人で拾い集めた。
明日工場に持って行こうと車を車庫にしまう。
帰ろうとしたら拾いきれなかった紙片が
側溝の中にたまっていた。
最近は妹夫婦が店の回りの環境を整えようと
頑張っている。
昨日は仕事をやりかけで明日にしようと
おいておいたら信じられないことに
片付けてくれと電話が掛かって来た。
また朝っぱらから電話を掛けて来られたら最悪だ。
そこで側溝も片付けておいた方がいいなと
入りにくい所まで入って中のゴミを拾い出す
するとガスタンクの下にポーチが落ちていた。
なぜこんなところにあるの?と不思議だった。
そう言えば昨日ガスタンクの後ろの倉庫の裏の
空ビンを引き取りに来た瓶屋さんがいたことを
思い出す。
狭い所から空ビンを引き出すのは大変だろう
僕も手伝うかなとそこへ行ったのだ。
そして狭い所でポーチは邪魔だなと
その辺で外していたのだ。
ほっとして5時38分パソコンの前に座る。
マリーさんは2530だ。
僕が無くしたポーチに気を取られているうちに追い抜かれてしまった。
残り1時間だ。
ひたすらDuolingoDuolingoだ。
マリーさんは2560XP 僕は2475XP残り16分だ。
もう追いつけないかな。
眠い。間違えて手がボタンに触れてしまって最後の望みのHPが消えさった。
残り4分だ。回復するには時間が足りない。
あと85ポイントの挽回はできないとあきらめた。
でも二人とも次のリーグへ進めるね。
7時、ダイヤモンドリーグに昇格しましたと画面が切り替わった。
やっぱり彼女は本当に祈祷師かもしれない。
もう今度は祈祷は使わないで欲しい。
寿命が縮む