お前またレジ打ち損なったろ
今日は心当たりが無い。
いや、今日はうち損なってないと思う。
じいちゃんがとても心配している。
お客さんに渡すレシートとは別に
税金の関係でレジを記録するレシート用紙が
レジには入っている。
いい加減なことをやって余計な金額を打ち込むと
余計に税金を払わないといけなくなる。
それを時々僕はやる。
そういう時はいつもレジ集計するときに
申告する。
うちの売り上げなんて情けないほど少ないが
それでも今日は少し多かった。
じいちゃんが心配しているから僕もまた店に行く。
今日は客が○○〇人も来ている。
そんな事あるか!
僕も店番をやっていて
特に多かったという印象はない
しかし少なかったという感じもしない
そう言えば
お客のちびっこが並んでいる時
自販機業者さんが自販機の調子を
確認してくださいと言う電話が掛かって来て
普段はそんな事無いのに
なんでこんな時にこんな電話が掛かってくるのと
酷く腹が立ったのを覚えている。
じいちゃんはレシートの巻物を
ずーっと引き延ばして確認している。
お前も見ろ!と言われ点検する。
特に突出した金額はなかった。
じゃあ、今日はやっぱりこれだけ来ていたんじゃない?
僕は言う。
そんな大した金額じゃないけど
うちにしては珍しい。
しかし売れてもこれくらいじゃなんだかな。