休みが明けて久しぶりに彼女たちは来た。

「私たちの名前覚えてる?」

「うーん、待って今思い出すから」

なんかすっかり忘れていて出てこない

「ダメだー!」というと

答えを教えてくれる。

それを聞いてそうだったと思い出す。

駄菓子のラーメンを食べてガムを買って

お寿司屋さんから注文があって「私たちも行く!」

そう言って付いて来た。

「お寿司屋さんの中には入れないよ」

そう言って配達を済ませる。

そうして店に戻ってまた話をしているうちに

自分たちの身の上話になった。

複雑な関係で両親はどちらも離婚していて

母子家庭だそうだ。

「あいつなんか海に突き落として

沈めてやりたい」

別嬪さんの女の子の口から信じられない言葉

お父さんが新しい女の所に行って子供まで作ったという。

ちっちゃい女の子は「お母さんが怖い」という

暴力を振るわれて従妹の家に逃げて

帰らなかったことがあるって

お義母さんは鬱で薬を飲んでいるそうだ。

そんな家庭って本当にあるんだと思った。

こんな事話していいのかななんて話し合って

恐る恐る話してくれたけど

「もし怖い事があったらうちに逃げてきなよ」と言うと

「良かったあ」ってものすごく安心してた。

 

「それってDVじゃない?」

友達に話すとそう言っていた。

「今はそう言うのに役所が相談に乗ってくれるよ」

そうだな。

もしそう言う兆候を見つけたら

正義の味方の駄菓子屋さんの出番だな。