最近店を開けるのが遅くって

休み中、子供たちが玄関ブザーを鳴らして

「店を開けてください」と頼みにくる。

 

うわあ、もうこんな時間!

そんな感じですぐに開けに行ってやる。

子供が呼びに来るお店は

日本全国を探しても多分うちだけだろう。

 

最近はアカヤが僕を起こす。

いつも夜寝に来るから僕の部屋に入れてやる。

朝になると僕を起こしに来る。

 

アカヤが僕の部屋で寝たがるのは

僕が自分の手足として動いてくれると

分かっているからだろう。

 

もっとも、起こしに来るのは朝だけとは限らない

夜中であったり、未明であったり様々だ。

こっちも、アカヤの言う事を聞いてやらないと

生理的欲求をその辺で発散させられたら

たまらないので行ってやる事が多い。

 

少しじらしてやると

僕の体をもみもみしてゆするだけで無く

僕の胸の上あたりに乗ってくる。

自分の体重で僕を起こそうとする。

 

そんな事で

アカヤに起こされて早く起きたので

今日は早く店を開けてやろうかなと思うと

外がざわざわしている。

子供の声もする。

自宅から店の前を眺めてみると

新学期が始まったんだ!と気づく。

 

店を開けるのはもうちょっと後にしよう。

 

いつも店に買いに来るお兄ちゃんが

小学校は今年卒業だと言っていたな。

まだしばらく来てくれるだろうけど

彼もしっかり大人になって巣だって行くんだろう

 

彼のお兄ちゃんも

うちによくきてくれた

あの頃は背も小さくて

顔もいわゆる美男ではなかったけど

大きくなったお兄ちゃんは

背が高くて顔もハンサムで

弟さんも小さかった頃の彼とうり二つだから

遠からずお兄ちゃんの様になれるだろうから

羨ましい。