年越しそば
ばーちゃんがいなくなったので
僕が作った
めんつゆを作る時
味噌汁にめんつゆを加えて
そばつゆに
我ながらいい考えだと思った
こうすれば味噌汁も
明日新しいのができる。
味も悪くない。
じいちゃんが帰って来た時
そう言ってそばにつゆを掛けようとすると
「バカ!味噌汁をかける奴あるか!」
いきなりが鳴り始めた。
「めんつゆも入れたよ」と言っても
聞く耳持たない
いつまでも僕の料理に文句を言っているから
「じゃあ食べるなよ」
と言う。
「仕方ねえから食べるよ」
作るんじゃなかった。
シンママの友達
年末に親子二人でわびしそう
だけどコロナにかかってしまったので
食べ物を持って行ってあげている。
「本当はうちに呼んで
年越しそばを食べてもらおうと思っていたんだけど」
そう言うと
「ウソ。そんな事初めて聞いた。
思いつきでそう言ったんでしょ」
「違うよ、前からそのつもりだったよ」
「そんなの初めて聞いた」
彼女の反論は続く・・・・・
うわあ、この気苦労は何だ!
こんな事毎日だからね。
まあ、こういう人生もありだなと思うけど
新年はもう少し心穏やかに行きたいものだ。