ばーちゃんがいなくなったからというわけでもない

ばーちゃんが生きているときから

アカヤは僕の部屋に寝に来る事があった。

昨日もそうしてやって

明け方起こしに来た。

お腹がすきました。ご飯くださいという事らしい。

 

一昨日までは

そうやって来られると

わざわざ起きて餌をやりに行ったりしてたけど

もう寒くて起きるのをやめて

気付かないふりして起きなかった。

 

感心な事に

直接僕に爪を立てないで

近くの布団をもみもみして

それで僕に起きてよとやっていたんだけど。

 

腹減ってるだろうなと思って

朝起きた時アカヤを探したが

どこかへ遊びに行っているみたいだった。

 

店を開けて少し仕事をして帰ってきたら

玄関の前で僕を待っている生物がいた。

アカヤ猫だ

僕を見つけて鳴いたが怒気がこもっていた。

 

わるいわるい今餌をやるよ。

そう言いながら、今日は朝餌にありつけなかったから

腹が減ってるな。

こういう時にこそやってしまいたい餌があった。

イナバの金のだし鳥ささみホタテ

スギ薬局で半額以下で売れ残っていた3つを買ってきたのだが

食べない。

 

腹が減っている今こそ食べさせることができるだろうと

残りの1袋をちぎってやった。

するとやっとキャットフードにありつけて安心したのか

すぐに飛びついた。

 

ひと絞りしてひねり出した鳥ささみホタテを全部食べたので

やっぱりたまに食べる分にはおいしく食べてくれるかなと思った

しかし、その安心はすぐにしぼんだ。

 

急に食べるのをやめたかと思うと

腹が減っているはずなのに避けるように逃げ出したのだ。

 

他の餌をあげてさっと変えてみると

それに気が付いた途端逃げ出す。

仕方ないから残りの大部分は捨てた。

その時確かに何か異様なにおいがしたから

これが原因なんだなと思った。

 

こんな臭いの食べ物あったっけかな?

ホタテってこんな臭いなのかな?

 

ネコが液状餌をあんなに幸せそうに舐めるのを

紹介してくれたチャオチュールを始め

美味しいキャットフードを作ってくれる会社だから

売れ残りでも中身に間違いはないだろう

安くで買えてラッキーなんて思いは

吹っ飛んだ。

 

失敗だったなと思う。

大好物のチャオチュールの大入袋を買ってきてやった。