ばあちゃんがじいちゃんの
髪の毛を散髪してやってる
下にドライヤーの箱が落ちていて
その時に使ったものだなと思われた。
むすこくんが爺がその中に入っているよ
そう言いだした。
じいちゃんの髪の毛でも入っているのかな?
そう思ったが
いくら仲が悪くっても
爺なんて呼ぶのはダメだ。
それにじいちゃんは
毎年21万ずつ孫たちにお金を贈与するための
第一フロンティア生命の保険に加入して
ちゃんと小遣いもくれるようになった。
僕がそう言って
息子くんをたしなめる。
すると息子くんが言う
違うよ、ジイだよジイ
まだそんなことを言ってるのか!
いい加減にじいちゃんの事をじいなんて呼び捨てにするな!
しまいに僕は怒る。
違うよ。その中に入っているのはゴキブリだよ。
?!
まったく紛らわしい呼び方をするな!
そう言ってゴキジェットを持って来てその箱の中に噴霧する。
すると断末魔のカサカサ、コソコソが
するようになった。
息子くんたちの間では
ゴキブリの事をGと言うんだそうだ。