今日マイナンバーカードを取りに行った。

申請書に名前を書いて窓口に提出

ちょっと時間がかかるなと思っていたら

僕の持ってる札の番号を読み上げながら

近づいてくる女性がいた

 

「あ、それ僕です」

自分の受け取っていた順番札を見せる

 

すぐに僕だとわからなかったらしく

作成されたマイナンバーカードの写真と

僕の顔を見比べている。

 

これあなたじゃないですよね

見てみると息子くんだ

 

僕の息子です

 

引き返して別のカードを出してきて

ようやく安心したようだった。

 

どうして息子と僕のカードを間違えたか

ああそういう事かと心当たりがあった

息子くんの名前と僕の名前は

漢字をさかさまにしただけだから

カードを準備するとき間違えたのだろう。

 

大学に入った時その頃のサークルの友達の女性が

僕の名前を評して勇ましい名前だねと

その意味を教えてくれたことがある

 

征克と克征だ。

 

その時まではそんな意味なんて気が付かなかったが

外に対して勝って

また自分の内面にも打ち克つんだねという事だそうだ。

 

そんな意味があったのか

なるほどねと思ったが

息子くんの名前はそんな大層な名前じゃなく

もっと平凡な名前にする事にした。

 

しかし、僕が手塩にかけて育てるつもりで

それが分かるように僕の文字も入れたいと思いつく

しかしその時に大学の時の彼女のことばが浮かんできた。

僕の名前の二文字を切り離すのはおしい。

そこで順序を入れ替える事にしたのだ。

 

僕は交通事故に遭って利き腕の自由を失って

人生を棒に振ったようなところがあるから

僕とは反対の人生にして

自由な人生をもう一度やり直してくれ

そういう願いも込めたんだ。

 

僕の期待通りになるか。

最近こうしたほうがいいんじゃないと言うと

自分の人生に口出しするなと

なまを言うようになったから

分からないね

 

というか

自由な生き方をすることを

僕は望んでいたんだから

文句は言えないのかもね。