息子くんを臨海セミナーに迎えに行って

帰ってくるときに

「学校へ登校するとき頭痛がするんだよな」と

息子くんが言いだす。

 

「それって典型的な不登校の症状だよ。

頭痛がしたりお腹が痛くなったりするんだ」

ちょっと心配になる。

 

「それで精神病院に行ったり

そういう人もいるみたいだ」

 

「人が自分のことを話しているのが聞こえたり

なんか最近そうなんだ」

 

なんかこういう話ってよく聞いたり読んだりする

症状だ。ひどくならないうちに予防線を張っておかなきゃ

いけない。

 

「最近学校に行っているのが普通の生徒とは違うから

影でそう言われてるの?そういう生徒もいるかもしれないね」

そう言うと

「それは無い。イベントのある時学校へ行くのは楽しいし、

みんなからも面白がられてるから楽しい」そうだ。

それを聞いて少しほっとする。

 

「そう、今はこれでも将来みんなと会った時に

自分はあの時こうだったと笑い話になるんだよ。

そうやって楽しく生きなきゃ。」

 

しかし、知らない人が自分のことを話してるなんて

変な感情を何時までも持っていることは困る。

そこでとっておきの話をする。

 

「僕も昔そう言う思いに悩まされたことがあるけど

それは結局気のせいだ。周りの人は僕の事なんか

気にしていない。自分がそう思うからそう見えるだけだ

だんだんそう気が付いた」

 

「それに昔、僕は頭の中にもう一人の僕がいて

その声に悩まされたことがある。

僕がやろうとすることをいちいち批判するんだ。

だけど僕は考えた

結局これも僕の脳の働きに過ぎない

そう思って大したことじゃないと気に掛けないで

いるうちになんでもなくなった。

もっと大変な事に熱中する事になって

そんな悩みはふっとんだんだ」

 

「司法試験に受からないと大変だと必死になったってことだけど」

「そうやって熱中するものがあれば

そういう悩みは無くなるよ。」

 

そういえばこういう感覚に捕らわれたのは

息子くんくらいの年齢の時だな。

 

「それに気づかないで将来精神病薬に頼ったりすると

悪い結果になることがある。」

 

時々こういう話も聞いておかないといけないなと思った。