100円ショップのキャットフード
それを猫にやろうとすると
ばーちゃんは嫌がる
そして知らないうちに捨ててしまう
しかし、僕はどうしても食べさせてみたい
そこで買ってきた
いつものキャットフードの下に隠しておく。
まあ、食べるだろ
サーモン味やカツオ味
ネコもそう言う味の違いが
分かるんだろうね。
たぶん今回もはずれはないと思うんだけど
たまにものすごい外れがある
例えばカワハギ
食べるかなと買ってやったんだけど
見向きもしなかった。
今朝、コーヒーを作りに行った時
アカヤが「食べ物ください」とやって来た
ばーちゃんがまだ寝ているのをいいことに
カツオ味のペーストスティックをやろうと思う
いつもちゅるちゅるはばーちゃんだけと言う
不文律がうちにはあるから
僕からはちゅるちゅるはもらえないことが
分かっているはずなんだけど
その僕がスティックを手にしたから
目の色が変わった。
僕のいろんなところに手を掛けて
体を乗り出して、
まだ切ってないのに飛びつこうとする。
僕もいつもと違うスティックに
どういう反応をするか楽しみだった
手でちぎろうとしてもちぎれなかったので
はさみで切って鼻先に近づけてやる。
かぶりつくかなと思ったがそこはいつもと違った。
一瞬ピタッと止まり臭いを嗅ぎ始めた。
やっぱり違いが分かるんだと感心する。
食べないかなと思ったが更に近付けてやると
ピンクの舌を出して舐め始める。
どうやら大丈夫とわかると
いつものように少しずつ押し出されるペーストを
この世は天国と言うような顔つきで舐めとっていく
下にこぼれたペーストも
拭いておかなきゃなと思ったが
その必要がなかった。
普通のキャットフードとどう違うのか
ネコに聞いてみたいもんだ。
マタタビでも入っているのかな。
でも成分表示にはマタタビなんか書かれていない。
全部なくなるとすぐに玄関の方に歩いて行く。
そこで玄関の方を向いて猫の正座をして僕が来るのを待つ
自分の部屋に戻ろうとする僕に
外に出してくださいと言っているのだ。
最近は僕だけじゃなく息子くんも
アカヤが出たいと意思表示するときその気持ちが
分かるようになっている。
あれを頼むにはこうすればいいと言う事が
分かっているんだね。
ドアを開けて表に出してやる。