桐蔭高校の先生から電話がかかって来た
息子くんの不登校の話だ。
僕の方から連絡しようとしていたので
丁度良かった。
土曜日「話をしに来いよ」と
息子くんに声をかけてくれた
「息子さんと話しをしてみたが
すでに行きたい高校の目星をつけているとか
特に行きたい高校があるわけでもないので
そこまでの熱意はないのではないですか?」と言う
話だった。
しかし僕は
「実は2年に入る時からそう言われてまして
単位制高校なら途中から転入しても
単位さえとれば卒業できると
僕も知らなかったことを自分で調べていたようで」
「親としては転校なんてさせたくないので
とにかく今年1年間は行ってくれと言っていたのです」
「そして2学年が終わって春休みに入って
もう通信制の事は言いださなくなったから
大丈夫かなと思っていたのですが
3年になって1学期が明けたところで
実は忘れていなかったという事で
親としてはどうしていいかわからなくなったと
いう感じです」と正直に話す。
すると先生は
「単位の話ですか。
単位と言ってもひと月に取れる単位の数は決まっています。
と教えてくれた。
そしてそのあと更に決定的な一言が
「桐蔭高校では2年修了時に通常の高卒単位は
修了しています」と言う事だった。
「桐蔭高校を卒業したという単位認定のために
3年次の単位を取得してもらわないといけないという事です。
だから今から通信高校を見つけてそちらに移ったとしても
やることはレポートの提出とかそう言った事になるのではと
思います」
なんだ、そうだったのか。
息子くん、単位はすべて取っていた。
高卒資格は大丈夫なわけだ。
そこで僕もだんだんこれは桐蔭高校を止めさせるわけには
行かないなと思い始めて来た。
もう素晴らしい成績ではないかもしれないが
普通にやっているだけで桐蔭高校の卒業資格がもらえるんだ。
これは取っておかないと損だ。
でも、そういう資格はいらないと馬鹿な息子は言っていたから
また反発されるかもなと思う。
頭のいい学校はかなり自由な校風で3年次は生徒たちに
自由に勉強させているみたいな記事を目にすることがあるが
みんな早くのうちに単位を履修させているんだなと
感じた。
親としては高卒資格はもらえるという事で
安心ではあるが
これから先の人生の事を考えるとどこの高校を出たのかまで
はっきり言えるようになってほしい。
出身高校の名前を言えるなんてそんなにありがたいことだと
思わなかった。