「昨日の明け方の4時頃誰かが起きて来た」

じいちゃんがばーちゃんに言ったそうだ。

 

「ああ、それ俺だよ」と言う

「アカヤに起こされたんだ。」

 

「アカヤが入って来て

開きっぱなしの引き出しをごそごそ漁り始めた

そうすると俺が飛び起きるのを知ってたみたいだ。」

 

「どうしてアカヤはあんたの部屋に入れたの?」

 

「そんなの知らない。

とにかくアカヤを連れ出そうと外に出ると付いてきた。

それで下に降りたんだ。」

 

外に出るのかと思って

玄関に行ったら台所にあるいて行く。

 

腹が減っているのかと

キャットフフードをお椀に入れてやる。

 

食べだしたなとしばらく見ていて、

これで良し、また寝よう

階段のある玄関の方に歩いて行くと

この小さな生き物は僕が階段を上らないうちに

僕を追い抜いて玄関に先導した。

 

外に出たいニャンか・・

出してやるよ

しかしこんな朝早く起こすなよ

 

ニャンコも自分の思い通りに人間を動かすために

いろいろ先読みして工夫してるんだなと

つくづく感心する。