8月の頭から壊れている水道のレバー式蛇口

右に回せば水左に回せばお湯が出る混合栓

水漏れがし出したので「業者を呼んで

直してもらえばいい」と言ったのに

じいちゃんはすんなり「うん」と言わなかった

 

「自分で直さないとダメだ」

そう言う事で道具をわざわざ買って

直そうとしたのだが

結局直す前より壊れて終わった。

 

この夏は冷水しか使えなかった。

夏はそれでよかったが

だんだん寒くなる日が増えて来た

「俺が言ったように最初から業者に頼めばよかったのに」

 

もう直さないとダメだと思い

じいちゃんに黙って業者を呼ぶことにする。

折り込み広告にあったところに電話して

「修理お願いできますか?」と聞くと

「うちはシステムキッチンの取り付けはやっていますが

レバー式蛇口にの修理はやっていません」という。

 

「どこに頼んだらいいですか?」と聞くと

クラシアンのようなところがいいんではないでしょうか?」と

教えてくれた。

 

そう言われて町の水道栓を直せる業者を探そうとした

冷蔵庫に何枚かマグネット式の広告が張り付いている

そこに電話を掛けようとしたが待てよと思いとどまった

 

最近テレビや新聞でそういう修理業者に頼んで

法外な修理費を請求された事例が多いらしい。

「やっぱりクラシアンにするよ」

ばーちゃんにそう言ってネットで電話番号を調べようと歩きかけた

すると頭の中にコマーシャルの音楽が流れて来た

 

水のトラブルくらーしあん

安くて早くてあんしんね

ぜろいちにーぜろーごひゃーくごひゃく

 

「あれ?今ネットで調べようとしたんだけど

その必要なくなった」

 

ばーちゃんが不思議そうな顔をしている。

僕が理由を教えてやる。

 

「テレビのコマーシャルの音楽が頭の中に

流れて来たんだ」

 

「じいちゃんに見つかるとうるさいな」とばーちゃんは心配していた。

 

夜7時過ぎクラシアンが来た。

車を止めてもらおうとしたが

無断駐車の車が入って運転手が携帯をいじくっていた。

なんてバッドタイミングなんだ!

最近そんな事が多すぎる。

マーフィーの法則かな。

 

「車を入れたいので車の移動をお願いします」とか言いたかったが

その近くでじいちゃんが自販機にジュースを入れている。

これは見つかるなと思ったからこちらも開き直ることにした。

 

「水道栓直すのに業者を呼んだよ」

 

修理に来たクラシアンの彼に

「修理業者を探していたら頭の中にクラシアンの番号浮かんできたよ」

と話してやる。

「コマーシャルの力はすごいですね」と言っていた。

 

こちらで用意したレバー式混合栓に使う7000円のカートリッジ

を使ってくれた。力任せに水道栓をこじ開けようとして

ぐらぐらになってしまった蛇口の土台も

ネジをしっかり締め直して固定してくれた。

 

不思議と1ヶ月もぐらぐらしてたのを使っていたので

固定されてしっかりしたほうに違和感を感じる。

 

修理代は14000円とちょっと。

しっかりあらかじめ金額の記載された修理内容一覧表があり

その通りの仕事をしてくれて代金は

「後日請求書が送られてきますので

コンビニで払ってください」ということだった。

 

じいちゃんに「14000円で済んでよかったじゃん」と言うと

「いいもんか!」だって。

 

3万円近く使って直すための道具を買ったけど

それを考えたらなんでもない。