息子くんの帰りが遅い
時計を見ると7時44分
これじゃ8時20分からの臨海予備校の
古文の授業は受けられない
すると息子くんから電話が掛かってくる。
「今日は直接臨海へ行くから
教科書は持って来てある」
それを聞いてほっとする。
言われなくてもそういうつもりで行ってたんだ
少し息子くんの成長を感じた
そして10時前迎えに行く。
サッカーの話が楽しそうだ。
今日は英検準1級対策講座が始まる日で
さらに数学の難関大学特別講習も始まる日だ
さらにサッカーの練習までやったんじゃ
盛りだくさんだったな
そう思いながら
「英検準1級対策講座はどうだった?」と聞いてみる
すると息子くん急に押し黙った
え、なんだ受けなかったのか!
心の中の動揺を隠して
「じゃ、数学の難関大学対策講座は出たんだろ?」
すると息子くん「出てない」とにべもない。
なんだ放課後はずーっとサッカーか!
さらに動揺が深まるのを悟られない様に
息子くんのサッカー話を聞く。
大学はサッカーの盛んなところに入りたいんだそうだ。
「勉強のできる大学であればあるほど
上のチームに入れる確率は上がるよ」と言うのが精いっぱいだった
地元の進学校厚木高校に入りたかったのも
勉強に追いまくられてサッカーなんかやっていない人達ばかりで
自分がサッカー部で活躍できる
それが動機だったからね
なんで準1級の対策講座に出てくれなかったんだよなと思いながら
「おまえ、準1級の対策講座サッカーの練習で受けられないみたいだから
僕が買ってやった問題集やっておかないとダメだよ」と言っておく
敵を知り己を知らばじゃないけど全然知らないと
お話にならないからね
学校のアフタースクール講習の一つ
「異文化コミュニケーションも結局出てないし・・」
そう言うと
「異文化コミュニケーションは先週出たよ」と息子くんが答えた。
これは僕が言った事が効いたみたいでうれしかった
「将来どんな仕事に就くかわからないだろう
もしかしたら英語を教えるなんてことがあるかもしれない
その時に異文化コミュニケーションみたいな授業を受けておけば
あの時はああいう授業を受けたけどここをこうすれば
もっといい授業ができるなんてそういう風に
自分を磨いていく事ができるだろう」って
小さいころから一つ何か熱中できるスポーツをと思って
サッカ―をやらせてきたけど
こんな事になるとは思わなかったな。
1年の時は
サッカーができないなら高校には行きたくないと不登校になったり
そんなにサッカーっていいもんか?
喜んで学校に行ってくれているから
たとえサッカーが優先されても
文句は言わない様にしている。