不細工猫のブサ
いつもじいちゃんの軽トラを寝床にしてるんだ
軽トラを使おうと近づいて行った時
あれ、今日はあの猫居ないねと思ったら
いきなり荷台のシートから飛び出して来た
屋根があった方が安心なのかな
うちの猫にならないか?
そう言って話しかけても
わかるはずない
それにブサは
ここにいついた地域猫で
近所の店員さんにかわいがられている。
昨日はじいちゃんが
仕入れに使った軽トラを戻しに行った時
こんな時ブサはどこにいるんだろうと
辺りを見渡すと
反対側のバイクのサドルの上に
ちょこんと座って僕を見ていた
車が無くても
やっぱりこの辺にいるんだな
そう思いながらにやっとする。
じいちゃん
仕入れてくるはずだった赤みそを
忘れてきちゃったんだ。
また今日も車を動かさなきゃならない
だから今日もしばらく宿無しだ。
僕がお宿の車を戻しに来てやるんだから
もっとなついてもよさそうなのに
違うんだよな
ま、猫だから。