厚木高校を落ちて

息子くんは落ち込んで

「高校では友達は作らない」

 

桐蔭高校に入った時

そんなことを言っていた。

 

本当に友達を作る気配が無く

こいつの人生どうなっちゃうんだろうな

とっても心配だった。

 

でもサッカーをやらせてあげると

少し立ち直って

同じプログレスコースの生徒で

サッカー部に入っていた生徒と

サッカー場に観戦に行ったり

やっと友達らしい友達ができたんだなと

親としては安心した。

 

学年が進んで

2学年になった

相模原から来ている友達が

息子くんが厚木市から来ている事を知って

「もしかしたら

君厚木高校を受けて落ちてきたの?」と

聞いてきたという

「そうだよ」と答えると

いきなり固い握手をしてきたそうだ。

彼も厚木高校を落ちて

桐蔭高校プログレスコースに来たのだ。

そう話す息子くんの顔は

嬉しさでいっぱいだった。

 

別の友達は430点取ったけど

柏陽高校を落ちてきたという。

厚木高校なら受かったじゃんと思ったそうだ

 

基本的にみんな偏差値の高い

公立高校を落ちて来た人達ばかりだから

そう言う子はゴロゴロいるよな。

 

でも息子くんの口から友達と言う言葉が

恥ずかしげもなく飛び出してきて

なんだこいつも普通の高校生じゃんかと

安心した。

 

今年はアドバンスと言う

私立大学の推薦を受けられる

コースの新入生が増えたそうで

昨年は5クラスしか作れなかったのが

今年は10クラスあるという。

 

新型コロナの影響で

日程とかが不安定だから

安全志向の子が増えたんだろうなと

息子くんは言っていた。