金魚の水槽がいまだかつてないほど

繁茂した苔に覆われて

透明度が悪くなり

緑色の水の中で

4匹の金魚が

ぴちゃぴちゃやってる状態だったので

ついに水を換えてやることにした。

 

いつにもましてだるい

清少納言がこの世に生きていたとしたら

メンドクサキコトの筆頭に挙げられるのが

金魚の水替えだろう

綺麗になった水槽の中で

泳ぎ回る金魚はさも当然のような顔で

換えてもらって感謝するでもなし 

 

むしろ緑の水でその生存も定かでなかった

金魚が一匹も欠けずにまた自由に泳ぎ回って

くれて感謝してるのはこっちの方だったりする。

 

清少納言が僕の奥さんだったら

金魚の水替えは僕の仕事になるだろう。

 

夏祭りの金魚も5年もたてば立派な金魚になるもんだ。

真っ黒い出目金が実は真っ赤な和金だったという

不思議な現象を体現してくれた金魚もいる。

 

それまで何度か死なせてしまった金魚だが小学校5年の時

水槽に水を入れる時ワンポイントで入れていた貝殻を

入れるなとチビが僕に言って来た。

 

「入れてもなんの影響もないよ」と言ったがチビは

とにかく入れないでくれと言い張った。

別に入れても影響ないのにと思ったが言う通りにしてやった

 

するとうまい具合に長生きしてくれて

僕の仕事は一つ増えた