もう国語の勉強も

油断しないで授業に合わせて進めることにした。

今何やってるの?」と聞いたら

「走れメロスだよ」と教えてくれた。

 

ちょっと長いが朗読させようとすると

今漢字が終わって一休みだよ」と言う

僕が読んでやる

 

人を信じられなくなった王様が

周囲のものをドンドン殺していく

町の雰囲気が異様に暗くなった

原因を知らされてメロスは

短剣をもって王城に乗り込んで行く

 

「バカだなメロス、こんなことをすると捕まるに決まってるじゃんか」

と僕は言う。

そして処刑される前に王様の前でメロスは「妹の結婚式に出たいので

3日間の猶予をください。自分の友人を人質にしていいです。

もし自分が戻ってこなければ彼を処刑してください」

と勝手に決めてしまう。

 

「メロスって全然いい人間じゃないね。こんな事勝手に決められたら

友達が怒るだろう。こんな友達は持ちたくないね」

そう言うとチビは笑いが止まらなくなった。

 

「良い人間じゃない。このあと犬を蹴っ飛ばすんだ」

読み進めてみると本当に犬を蹴っ飛ばしていた。

ちゃんと読んでるんだと思った。

 

もう文学作品もへったくれもないなと思ったけど

国語の教科書もこうやって読んでやると面白いんだ。