もうそろそろ寝ようかなと言う時
にゃおと声がした
するとドアがそっと開いて
アカヤが入って来る。
隣の部屋からチビが出てきて
僕の部屋の戸を開け入れてやったんだ
まったく余計なことをする
アカヤはクローゼットのケースの上で
すやすや寝始めた
まあいいや
出たくなったらまた起こしに来るだろう
そう思って寝ることにした
うつらうつらし始めたとき
ケースの上で猫が動き始める気配がした
僕は身じろぎもせずに寝た振り
すると思った通り
アカヤは僕を起こしに来た
この前は僕の胸をひっかきに来たが
今回は僕の上に乗って来た
こうすれば自分の重みで僕が気が付くと思っている。
意地悪しないですぐに起きて部屋から出してやった
そして、下までついて行かないですぐドアを閉める
出たいならもう一度呼びに来るだろ
人を起こしに来るなんて変な猫
でも人を起こすのに
どのあたりに合図をすればいいかを
ちゃんとわかっているみたいだから
それだけは感心