鉄製の丈夫な柵上の蓋が
汚水桝の上に乗っていた
あれがないといつか誰かが怪我をする
公文塾の前だからなおさらだ
しかし誰かに持って行かれてしまった
これは危ない
そこで店の裏口に置いてあった四角い大理石の板を
汚水桝の上に置いておいた。
少し大きい。
そしてかなり段差があるので
誰かが転ぶなと心配していた
だけど急いで駆け足でその石に躓いたのは
僕だったのは幸いだ。
かなり派手な転び方をしたので恥ずかしかった
そしてどこもけがはないなと安心して立ち上がると
親戚のオジサンが見ていた
パンパンと払って、僕が「大丈夫です」と言うと
「大丈夫じゃないよ!危ないなその蓋」と言う事で
今朝カッターを持って来て石を切って鏨(たがね)で割って
丁度いい大きさに揃えてくれた
そして汚水桝にちょうどいい大きさの石の蓋をしたはいいが
桝の枠と一緒にコンクリートで固めてしまっている。
僕にはそのように見えた。
そんなことをされたら掃除のときに大変だと思い蓋を外す。
するとまだ固まっていないコンクリートがボロボロ剥がれ落ちた。
店に行って父親にそのことを話すと
「俺も固定するのはまずいなと思って聞いてみたら
とりあえず大丈夫だっていう話だ」と教えてくれた。
オジサンのことだから何か方法があったんだろうなと
あの人の仕事を台無しにしたのを後悔した。
もっと早く教えてくれよ
そこでコンクリートを水で溶いて耳たぶぐらいの固さにして
もう一度蓋をして枠との隙間に詰め込む
夜気温が下がるからもしかしたら失敗するかもな
最近特に気温が低いからと気が気ではない。