理科の宿題をやるために東京上野の国立科学博物館に言って来た。
いい思い出ができてよかったよ。
イヤホンで展示物の解説を聞けるヘッドセットが310円で貸出してもらえた
せっかくだから解説を聞きたい。
ケチらないでチビの分も借りてやった。
なかなか便利で、聞きながら回っていたけど
チビは、いつまでたっても聞かないで手に持ったまま
僕が言うとその時だけ聞くが、聞き辛そう。
地球46億年の散歩というところでやっとイヤホンを耳に掛け
聞きながら回ったよ。
面白かったね。
「入場券が必要なところに連れて行ってよ」というのが
チビの注文だった。
「宿題には入場券も一緒につけて出さなきゃいけないんだ」とチビが言った。
僕はそれを聞いて青くなった。
国立科学博物館は中学生は入場無料だった。
入場券は無い。
大人だけ610円払った。
入場券は僕しか持っていない。
僕は、チビがどうして入場券のあるところに行きたがっているのか知らなかったから
入場券をどこにやったかわからなくなってしまった。
チケットで通過するゲートの近くの人混みの中
鞄の中のものを全部出してチケットを探す。
ないないない
売店のガイドブックのレシートじゃだめか?とチビに聞く
「うん、それでもいいよ」って言ってくれない。
絶望しながらズボンのポケットをまさぐると
小さな四角い紙が手に当たり、ほっとして力が抜けた
「入場券も一緒に提出しなきゃいけないって、お前、俺に
言わなかったよな。」
恨み言が口から出てしまった。
しかし、この夏はチビは一人で電車にのることをおぼえた。
調子に乗って一人で国立科学博物館に行かせようかと考えたが
すぐに、僕も行く事にしてよかった.。
入場無料ということは入場券が手に入らない
中学生は入場無料って入場券がないってことだったんだ。
中学生が一人で来たんじゃ宿題が完成しない。