昨夜も猫が来た
家の外で猫の声がする。
アカヤの声だ
猫の声でも聴き分けられるんだな
でも、外と思ったのは僕の部屋の前の廊下だった。
部屋のドアを開けるとアカヤ
いつもはここで鳴くと隣の部屋のチビが教えに来てくれる
今日は見に来ないからどうしたかなと思ってドアを開ける
すると「なに?」
原稿用紙から不機嫌な視線がぎょろッと
一生懸命読書感想文の清書をしていた。
「わかったよ」と言いながら階段を降りる
そのわきをアカヤがすり抜けて玄関のドアへ
今度は外へ出たいんだ。
出る時「ニャー」っと一声
一体どういう意味の「ニャー」だったかな
出たい!
ありがとー!
開けろ!
のうちのどれかだろう。
クロヤは台所でコーヒーを作る僕の所で何かを待っている
この猫はとっても牛乳が好き
牛乳パックを取り出して
欲しい?と聞く。
「にゃあ」って言うまで待つんだ
牛乳!か
ちょうだい!か
早くして!か
のうちのどれかだ
そして箱を見つめながら「ニャー」って鳴くんだ
人にものを頼んでいるとは思えない
不機嫌な声なんだよな
水を捨てて牛乳を入れるとおいしそうに飲む
牛乳をそのまま猫にやったらいけないんだよ
なんて言われるけどいいよ
猫よ犬も進化して人間と話せるようになるかな
100万年後ぐらいに
でも人間のように知能が発達に成功した生物がいるから
それに影響されてもっと早く進化できるかな
もし何事もなくそれくらい時間が流れたら
今人間になついている動物はみんな話せるペットになってたりして