仕事をしてると

お宅お子さん何人?って聞かれた。

作業員風の男性

なんとなく酔っ払い

多分うちのじいちゃんとその話をしたんだろう

 

知ってるくせにと思いながら

「一人ですよ」と答える。

 

「オレなんか子供4人」だそうで

「おまけに全部別々の母親」だと言う。

 

「じゃあ、結婚しないでうませちゃった婚外子の子供さんも

いるんでしょ」と言ったら

 

「全部結婚してた」んだって。

 

酒癖悪いなと思いながら

 

「お宅みたいな人がいるから

僕なんか見たいにあぶれる人間がいるんだな」

とちょっとふざけてやったら笑い出した。

 

「奥さんには3人妊娠してもらったけど

産ませてあげられたのは一人でした」と僕が言うと

 

「そうか・・なんか悪い事思い出させちゃったかな」と

彼なりに気遣ってくれたけど。

もう一刻も早くこの場から離れたいと思ってたら、

よく来る娘さんが駄菓子を買い物に来た。

 

彼の興味がそっちに向いた好きに仕事に出たよ。

ちょっと女の子には気の毒だった。

 

世間にはいろいろな事情を持った人がいるよ。

 

チビに兄妹作ってやれなかったのが残念

 

多分僕がこの世からいなくなる時に

ちょこっと会いに来てくれるかなと時々思うんだ。

病院のベッドで

あれ、今、女の子が来てなかった?って