読書感想文

もう、とにかく早く終わらせてほしい。

だから

映画を見て内容がわかっているやつで

手っ取り早く済ませちゃえ

 

「そこで博士の愛した数式があるからそれでいいじゃん」

僕はそう言って確実な方法を進めたが

チビは、「あれあんまりおもしろくなかった」と言って

「カラフルがいい」と言い出した。

「公文で見かけた」という。

「少し読んで面白そうだった」という。

 

一日でも早く読ませて感想文の宿題を終えないといけない

仕事の合間に

本屋に行って探すことにする。

 

「すみません、カラフルって本あるでしょうか?

普通の小説だと思うんですけど」

 

店員さんがパソコンで調べてくれる。

すると店員さんの彼女の顔が一瞬曇った。

 

「カラフルだといっぱい出てくるんですけど」

 

チビの持っていた書評にはなんて書いてあったっけかな?

思い出せない

「確か天国と地獄とか生まれ変わりとか、そういう関係だったと思います」

 

すると店員さんが「一度死んだ僕が・・・」とあらすじを読んでくれたので

「ああ、それです」と買って来た。

 

読書感想文は早く終わらせないと休みの後半が台無しになる可能性がある。