うちに来た後発の設備屋さんが上手だったね
前の設備を外してうちに変えてくれたら
備品が壊れたら買い替えとそのメンテナンス。
さらにそれがコショウしたら新品を購入するところまで
面倒を見ますって。
それもうちの物件がそろそろいろんなところで修繕の必要が
出てくるなと言うところで言って来た。
うちも別の付帯施設の修繕でウン百万の請求が来たところだったから
飛びついたんだ。
しかし前の業者も、ただでみすみす金蔓を手放しはしない
支店長じきじきに同じ条件で続けさせてくださいとやって来た。
うちも熱意に負けて設備変更保留の書類にサインした。
ここで前の業者と後発の業者のバトルが発生したよ。
お互いの会社でやり取りしてもらう事にして
うちは見守るしかなかった
玄関ブザーが鳴った。
急いで見るとなじみの業者さんだ
うちは手を引くことにしましたと伝えに来たのだ。
10年の長きにわたり使っていただいてありがとうございましたと。
うちが入ることによってオーナー様に迷惑を掛けてしまっては
申し訳ありませんと
設備交換の承諾をしながら保留の書面にサインしてしまったので
「損害が発生したらオーナーに行きますよ」と脅かされたのかもしれない
なじみの業者さんの方が折れてくれてよかった。
器具交換の準備に来たなじみの業者さんに、「うちがお宅の保留願いに
折れた理由」を話す。
「確かにそれまでも仕事ぶりには何の不満もなかったし、
従来の顧客をなくしたら大変だと言う必死さ
仕事はああじゃなきゃいけないですよね」と
うちも場面が変われば立場は同じで
別の業者を頼むからお宅はいいですと言われたのを
ひっくり返しに頼みに行ったのは1度や2度じゃない
こうやって大きな経済の波から振り落されないように
小さな業者は生きていくんだよな