僕の服を置いておく棚

あそこに入り込んで寝るのが好きなんだ。

 

今日履く靴下がないと探す

そう言えば猫が寝床にしているあそこで見かけたな

 

手に取ってみてみると猫の毛だらけ

猫の毛漉きブラシで靴下の毛を梳いた

そんなところに赤白帽子

捨てなきゃなと思った

 

その靴下をはいて店に出る。

いつもより多いお客さんだけど

昨日思っていたほどでもなかったな。

 

昼時さあじいちゃんも出てきてくれたとその時だ

赤白帽子ありませんかとパパがとびこんできた

今日の運動会で使うのに息子さんはないのをそのままにしていた。

 

うちのお店にはない。おいてあるときもあるんだけど

あいにく今は切らしていた。

 

パパは焦りまくっている。

赤白帽子かあ。

そう言えば朝見かけたなと思い出す。

 

そこでうちの子供が使っていた奴でよければ上げますよ

と声をかけてあげる。

 

パパの顔がホッと安堵の表情に変わる。

朝見かけたところにまだあるよなと今度は僕が心配しながら取りに行く。

 

あったあ!

 

渡してあげると、ありがとうございます。ではお借りいたします。

あとで返しに来ます」という事でもっていった。

 

上げたかったのにと思ったがこういう時のために貸し出し用の赤白帽を

置いておいてあげるのも悪くないなと思った。

 

あの時の偶然がこういう結果につながったって、なんかよくある。

いつもね。