体に合うコートがなくて

「これを着て行って」と言っても「きつくていやだ!」って。

「お願いだから着てくれ」と言ってもだめだった。

「お前はいいかもしれないけど、

こんな格好で行かせたらパパがおかしく思われる!」

 

この冬コートを買ってやらなかった

と言うのも、僕が悪いとばかり言ってほしくない

「裏地がふわふわの何とかってブランドが作っているコートがほしい」

そう言って僕が買ってやろうとしたのを拒んだからだ

 

ネットで探してもそのメーカーの他のタイプはあるが

チビのいう裏地がふわふわなやつがなかった。

結局まだ買っていないのだ。

 

しかし、今どきの朝5時45分集合で子どもにコートを着せないというのは

保護者としての立場がない。

とにかく今あるコートを着てほしかった。

 

でも「着るのは嫌だ」の一点張り

「絶対この格好じゃ寒いよ」とチビの来ている服の枚数を確認する

やっぱり2枚だ。

こんな格好でスキーに行かせたら虐待を疑われちゃう

仕方ないからトレーナーを重ね着させた。

 

集合場所の中学校に行くと大型バスがもう来ていた。

受付をしてもらう。

すると、チビが女性職員さんに何か聞かれている。

 

何か問題かと思い行ってみると

「服装が寒いんじゃないですか?」と言う事だった

「でも、トレーナーを重ね着させているから大丈夫です」と

やっぱり、みんなそう思うよなと思いながら話した。

 

「うちの子が隣の席です。宜しくお願い致します」と声を掛けられた。

僕のことを知ってるみたいだ

「いつもお宅のお店で買い物をしてるみたいで」みたいな感じで

ああ、そういう事かと気が付いた

 

「バスを降りてホテルまで少し歩きます」

「雪靴は特に必要ないですが運動靴がいいですね」

ということだった。

足首までの壁の低いサッカー用トレーニングシューズを練習の時にしか履かないのは

無駄だから、普段靴にするので運動靴がない。

 

そこでナイキの靴を買って来た。(見栄を張っちゃった)

ところが、「靴は今履いてるやつでいい」と言って穴あきの運動靴を履いて行った。

 

こりゃ、完璧に、恵まれない家庭の子だと思われるだろうな。

事実だから仕方ないけど、そうであってもちっとは見栄を張ってくれよ。

 

こうやっていい人間関係が増えて行くことはありがたいね。

チビにいろいろな行事に参加させる副産物だね。