トイレの後には、自分のやった後に砂を掛けなきゃなんないと言う悲しい習性
でも、掛ける砂が足りない時は近くにあるものをなんでも掛ける。
ちぎっておいてあるティッシュでも、おねんねようにおいてあるタオルでも
ふと気が付くとウンチの上に載っている。
とにかく隠せればいいらしい。
かわいそうだからと猫砂をいっぱい入れておいてあげると
情けを掛けてやった恩を仇で返される。
猫砂をうんちに掛けることができてとてもうれしいらしく
ついつい力を出し過ぎておトイレ洗面器の向こう側の床に砂が散乱することになる。
そこで、たまらずばーちゃんは猫のトイレを買ってきた。
砂の粒子が大きめで、猫が砂掛けしてもトイレの枠からはみ出ない。
トイレの枠には猫砂返しがついていて引っ掻きだされた猫砂もそこで止まるようになっている。
おしっこをしてもその下にぼたぼた落ちて下層の吸水板に吸い取られると言う。
組み立てた僕はこれで猫のおトイレの世話も楽になるとホットした。
しかし、その晩トイレを見た僕は愕然とした。
きちんと設計された大き目粒子の猫砂に今までの固めて捨てるタイプの猫砂が入れられている。
これじゃおトイレのお世話が楽になるどころか帰って大変
ばーちゃんに聞くと、それが誤りだったことに気が付いていたらしく
つい入れちゃったと申し訳なさそうに言う。
まあ、いいさ。このおトイレの本来の効用を見るのはまだずーっと先だ。