フリアカの思い出
食事を済ませ、フリアカ行のバスに乗りました。手元にある地球の歩き方では、プーノ・フリアカ間の距離は30キロメートルだそうです。そんなに短い距離だからマイクロバスだったんだと納得しました。
程なく、フリアカに着いたびりー君たちは、今度は普通のタクシーを拾いフリアカのアエロペルーのホテルに行ったそうです。どうやら、今晩は、ここに止まるんだなとびりー君は気づきました。
ルイスは、「フリアカ~アレキパは飛行機出移動するけどいいかい?」とびりー君に聞いてきました。「飛行機なら一ッ飛びだけど、バスならかなり遠いんだ」ということでした。ルイスはバスの旅はもううんざりと言う感じだったということです。びりー君もバスの長旅には疲れ切っていたので同意したそうです。
そして、アエロペルーのフリアカ営業所の人と、飛行機のチケットについてしばらくやり取りしていましたが、どうもルイスは浮かない顔をしていたそうです。びりー君が「どうしたの?」と聞いてみると「チケットが取れそうにない」と答えてくれました。
しかし、しばらく、そこの職員とやり取りするルイスの姿を見ていたら、急に元気を取り戻したのがわかったそうです。どうやら、有力な友達がいるらしいということでした。
その友達は今は、どこかへ行っているということで、その間に、心細くなった現金を補充するためにトラベラーズチェックの換金などをして、彼を待ったそうです。やがて、彼がオフィスに戻ってくると、ルイスは懐かしそうに挨拶を交わしていたそうです。
「カレ アエロペルー シャチョウネ」とこともなげにルイスは言いました。
えっ、社長なの、この人が!と思いながら、びりー君はその人と握手をしました。ルイスは、航空券の事を彼と話すと何とか手配してくれました。しかし「200ドルだったと思ったけど、いま財布の中にはさっき換金してきたにもかかわらずそれだけのお金がなかった」ということでした。そこで身に着けていた非常用のお金を取り出すことにしたそうです。社長の彼は、それに気が付くと「トイレはあそこにあるよ」と教えてくれました。
しかし、トイレを覗くと床がビシャビシャです。びりー君に言わせると「足の踏み場もない状態」でした。名だたる航空会社のトイレなのにこのありさまです。きれいなお姉さんがいっぱいいるのになんとも思わないのかなあなんて考えながら、そこには入らないで、物陰で取り出したそうです。
ルイスと彼がしばらく話している間、びりー君は椅子に座って待っていました。「よろしかったらお読みください」と、まったく遜色のないきれいな発音の日本語でお姉さんにアエロペルーのVOLANDO (翼)という小冊子を渡してもらったそうです。