インターネットの次は、お腹が空いたから何か食べに行くことにしました。「どこへ行こうか?」と相談していたら、彼女は、「いいお店があるから、そこにしましょう」とびりー君たちに持ち掛けて来たそうです。断る理由もないからオーケーしたそうです。


 しかしびりー君たちは彼女に主導権を握らせたのは誤りだったと気付くのにそんなに時間はかかりませんでした。


 彼女も、ラパスには素人だったみたいで、あっちへ行き、こっちへ行き、とにかく、よく歩き回る人だったといいます。ルイスは太っていたから、びりー君たちと行動を共にするのはかなりきつそうでした。相変わらず、彼女との距離が開くと、「クレイシー、クレイシー」を連発していました。


 一生懸命に歩き回り、聞き回ったにもかかわらず、お目当ての店は見つかりませんでした。彼女もその店を探すのはあきらめたそうです。ああ、やっとこの苦行から解放される、よかったよかった、とびりー君は思いました。ルイスも安堵した表情だったと言います。


 しかし彼女があきらめたと思ったのは間違いでした。道行く人に「おいしいレストランを知りませんか?」と尋ね始めたそうです。皆首を横に振るだけだったそうです。そこで、どこかいい店を知っている人を探すために、またもやびりー君とルイスを引き回し始めました。


 歩けど歩けど一向にいい店を知っている人には出会えません。ついに通行人じゃダメだと思うと、それを聞くためだけに靴屋の奥にずけずけと入って行って、そこの店員に評判のいい店を聞き出して来たそうです。


 そして、今度は、そのレストランを探すために、びりー君たちは歩き回りました。


 ラパスの高度と空気の薄さを実感するには、いい経験だったかもしれないと言うことだそうです。

 彼女の引き締まった体つきからしてアメリカでは陸上のでもやってるのでしょうか。


それはホテルの最上階レストランで、見るからに高そうなところだったそうです。ルイスは途中、ピザのファーストフードを見つけ、そこにしようと提案したが、聞き入れてもらえなかったそうです。レストランでメニューを見たルイスの顔つきが変わりました。ルイスは「たった1回の食事で、そこまでのお金は払えない」と反対したそうです。


 びりー君とルイスはさっきのピザのお店に引き返しました。