ペルーでは、気を付けないと、ミネラルウォーターでも、炭酸入りのやつを買わされてしまうそうです。 それは、別に、売り手に悪気があるわけでは無く、炭酸入りミネラルウォーターも、ごく普通に飲用されているからだと言うことです。

空港でも、ガス抜きのつもりで自動販売機にコインを入れたら、ガスの入ったやつが出てしまいました。のどを潤したいだけなのに、炭酸で焼けるようにひりひりしたということです。


 高橋君も、「大きいペットボトルでガス抜きのやつを探しているんですけど、見つかんないんですよね」 と言いながら、なかなか気の抜けてくれない昨日開けた炭酸水を飲んでいました。


 最近は、日本でも炭酸水は、普通に売られるようになりました。「出稼ぎの南米人が流行らせたんじゃないか」 と、びりー君は言っていますが、どうでしょうか。


 空港で高橋君を見送った後、食堂でルイスとセビーチェを食べました。海産物をマリネ風にした物ですが、どうも、びりー君の口には合わなかったそうです。


セビーチェの中のイカとか、タコとか、魚の白身、タマネギまでなら、何とか食べられましたが、「残り汁も飲んでみろ、ペルー人は皆飲むぞ」 とルイスに勧められた時は、はっきり言ってまずいと思ったそうです。


 どうも、ルイスは、多くの日本人の口にセビーチェは合わないのを知っていて、びりー君にいたずらしたようです。


外食して帰宅したら、すぐ食事が始まりました。 しかし、この量には付いて行けず、初めて残したそうです。胃袋の中には、レストランで我慢して食べたセビーチェがいっぱい入っています。

 エスタマゴ デ ハポネス エス ペケーニョ(日本人の胃袋は小さいんだ)と言ったら、みんなで大笑いしてくれました。


 それから、3時間と立たないうちに、また食事です。 これが、夕食だということで、このときはじめて、さっき食べたのは、昼食であったことを知ったそうです。


 これには、びりー君も参りました。「まいったなあ、この人たち。食事だけが楽しみで生きているんじゃないのか?それにしては毎回同じメニューだし」 そう思いながら、なんとか全部食べ切りました。

ニッポンからの客人に、食事だけは困ってないことを見せようとしたのかな?と感じたと言うことです。


 ルイスには、明日、クスコを案内してもらうことになっています。 びりー君は、ルイスに、「クスコでは何も食べられなくなる人がいるから、今のうちに食べておけ」 と言われました。それ以外にもいろいろ知っているようだったので、「どうして、そんなにクスコの事に詳しいんだ?」 と、びりー君が尋ねると、「自分の職場はあそこにあるんだ」 と言うことでした。