12時半、成田エクスプレスで横浜駅を出て、1時59分に成田に着くのも去年と同じ。終点で成田エクスプレスを降りると、すぐにパスポートの提示場所があったそうです。
チェックインするためのカウンターは4階です。びりー君はマイレージカードを作っておかなかったから今回はマイルの加算がないなと思っていたら、後ろにいた若い女性の二人連れがマイレージサービスの事で何か話し合っていたそうです。「空港でも手続きできるからやっちゃわなきゃ」ということみたいだったそうで、びりー君も彼女らに頼んでそのあとをついて行かせてもらったそうです。
4階のフロアーには各社のカウンターが並んでいて、その中のアメリカン航空のカウンターで彼女たちが「手続きはここでできる」と聞き出してくれたそうです。そこで、びりー君も順番待ちをしたのですが、時間がなかったのか「チェックインして出発ロビーの中から電話で手続きしてください」ということでした。
手続きを済ませ指定された電話番号に電話を掛けたそうです。するとマイレージ会員になるための手続きは簡単に済みました。しかし、「空港でもマイレージカードを作れる」と聞いて気をよくしたのも束の間、「チェックインの前に作らなければ、行きのマイルは加算されない」と言われ、南米リマ前行けばかなりマイルが稼げたのになと悔しかったそうです。
飛行機の出発時間は17時45分
アメリカン航空のエアポートはターミナルビルからは少し離れたところにあり、そこまでは無料バスが出ていたそうです。
行きは、成田ーダラスーリマという道順だったそうで、飛行機の機内ではスペイン語の勉強と地球の歩き方の読み込みに専念するつもりだったが機内で新作映画を二本立てで上映してくれたので、そちらを見てしまったそうです。大いなる遺産と仮面の男だったそうです。
ダラス空港に降りると細い通路は二股に分かれ空港係官のものすごく太った女性が大きな声でトランジットの人とアメリカに入国する人とを分けていました。そして、トランジットのびりー君は、トランジットルームに自分の飛行機の出発時間まで缶詰にされたそうです。
それぞれの飛行機の出発時間ごとに、係官が目的地を大声で叫びながら、その飛行機に乗る乗客を連れて行ったそうで、びりー君が呼ばれたのは5時間後出、もうほかの乗客はほとんど残っていなかったそうです。
トランジットルームで待たされているとき、日本人も何人かいるのに気が付いたそうです。びりー君はたまたま近くにいた人と話をさせてもらいました。日本の冷凍食品会社の人でペルーに買い付け契約にいくそうでした。
話し終えて一人でいるときに、びりー君は「あのー、すみません。日本の方ですか?」とお腹の大きい女性に声を掛けられました。何か頼み事があるみたいで聞いてあげました。「横浜の実家まで電話を掛けたいのだけれども英語が読めないので電話の掛け方がわからないんです」ということで、びりー君に「代わりにかけてくださいませんか」と頼みに来たのです。
そうか!いいよ!と行きかけましたが、びりー君も電話を日本にかけたことなんかありません。そうだ!さっき知り合いになった冷凍食品会社の人なら慣れているだろうと思い声をかけてあげました。
彼もなかなか掛けることができず「おかしいな?」と首をかしげていましたが、ようやくつながりホッとして彼女に手渡したそうです。
彼女の夫はペルー人でした。国際結婚です。それによって日本の女性が一人減るわけだ、なんてまだ独り身のびりー君はふと感じたそうです。
びりー君がペルーで彼女を見つければお相子でしょうがそんなことはあ・り・え・な・い・と最初から勝負を投げていました。